「多部未華子の魅力満載!虜になった」あやしい彼女 マシューさんの映画レビュー(感想・評価)
多部未華子の魅力満載!虜になった
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予告を観て、単なるドタバタコメディだと思っていたが、ロマンスあり、母娘の親子物語あり、ジーンとさせてもらった。
とにかく、多部未華子さんの魅力が半端ない。あまり作品を観てなかったので、「多部未華子=ガンバレルーヤよしこのモノマネ」というイメージしかなかったが(ごめんなさい)、60年代の衣装姿もキュートで歌唱シーンも素敵だった。
「見上げてごらん夜の星を」「悲しくてやりきれない」などの昭和歌謡も多部さんが歌うと新鮮。
特に「悲しくてやりきれない」は、過去の苦しい生活の場面がオーバーラップされ、またその歌詞と重なるカツの想いが歌に込められていて、思わず引き込まれた。
「君に届け」など、多部さんの他の作品も観てみたいと感じた。
若い多部さんの場面をもっと観たかったが、最後は"現在"に戻らなくてはならないのが映画の宿命。
輸血後「あ~あ、戻っちゃった」と思ったが、ラストの若返った次郎や、エンドロールの多部さんの歌唱シーンもあり、爽やかな気分のままで最後まで鑑賞できた。
ただ節子に対し恋心を抱き、撮った写真から節子の姿が消えて複雑な気持ちになっている音楽プロデューサー小林がちょっと不憫。
節子から"現在"の姿に戻ったカツが、アメをあげて小林を励まし、「えっ?あなたはもしや…?」といった微笑ましいラストにしてあげても良かったのでは?
最後に「君の膵臓をたべたい」にも出ていた北村匠海さん、内向的な男子を演じる作品が多かったが、実際に自身もバンド活動する等身大のキャラを演じていて、また別の顔が見られて良かった。
倍賞美律子さん、小林聡美さん、志賀廣太郎さんは流石の演技。
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