「もう少し戦闘機セットの中以外を」サクラ花 桜花最期の特攻 うにたん♪さんの映画レビュー(感想・評価)
もう少し戦闘機セットの中以外を
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見せるように作るべきだったと思う。
製作費の都合上、グラマン戦闘機の襲ってくるシーンを映像的に実感する事が出来ないので、急に襲われて機銃で兵士が撃ち殺されるのが何回も続く。
皆それぞれ、語り部らしく伝えたい話を死に際にさせるのだがもう1つ盛り上がらない。
戦闘機内で思い出話をしてその合間に敵機に襲われて兵士が死亡
これの繰り返しで、舞台の芝居を観ているような気分になる。
桜花自体も展示されているものが映る程度で格好いい散り様を期待している方は見なくてよい。
兵器のマニアもみる必要なし(笑)
戦争が庶民的にどう感じられていたか?は伝えたいつもりはあるのだろうが感動出来るか?と聞かれたら難しい。
「死ね」と命令する奴等は後方で居るのに人の命を投げ込んでいくと言う不条理さが愚かしいのは解る。
別段70年前だけが狂っていた訳じゃない。今もさして変わらないから。
命を捧げた英霊の末裔は悲惨な戦後の混乱を生きたであろうが、「死ね」と命令して生き残った臆病者の末裔はどうなったのか?
死を讃える前に、命令を下したものたちを描いた作品がほしい。
「顔の無いヒトラーたち」みたいな作品を。
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