劇場公開日 2017年4月29日

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「着物を着た三池作品」無限の住人 nakajiさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0着物を着た三池作品

2025年5月25日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

アニメは見ました
漫画もだいたい見たかな
ストーリーはシンプルでわかりやすいし、グロいし、キムタクも殺陣を頑張っていたし、まあまあ、面白かった
けど、これでいいのかな

まず主役がキムタク
これが最適解でない
そして監督の三池崇史はこういう暴力的な演出が得意で、上手くやったように見える
でも、時代劇には向いていない
だから、現代人にはすっと入ってきて、面白かったようだけど、コレは時代劇ではない
だから、時代劇に向いていないキムタクを演出することができなかった

市川海老蔵とキムタクが対峙したシーン
彼の演技がキムタクを圧倒していたようにも見えるが、これが歌舞伎役者と等身大の演技しか出来ないキムタクが噛み合わなかった典型です
間やテンポなどが現代劇だから、海老蔵の方が異質にみえたけどね

ちゃんと時代劇が撮れる監督が演出し、適切な役者がやればもっといい作品になっただろう
この作品は海外で評判になっても、一時的なキワモノ扱いですぐ忘れ去られる
アメリカで”将軍”が評判になったが、あれは真田広之が事細かくアドバイスをしたおかげでいい作品になったんでしょう
まだ、観てないけどね
日本で作られたのにこの作品は、監督のおかげで時代劇のコスプレ映画になった

だから、それぞれのキャラクターに魂が入らなかった
戸田恵梨香はめちゃくちゃカッコよかったけど、やはり槇絵の背負った重い宿命が表現しきれなかったし、
天津景久はただのイケメン剣士だった
浅野凛も当時の杉咲花では幼すぎ、キムタクを含めて違う物語にしてしまった

nakaji
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