「【”1人VS300人。ぶった切り血塗れ時代劇エンターテインメント。”不死の侍を演じる木村拓哉さんの剣劇と敵を演じた豪華キャストの数々に痺れる作品である。】」無限の住人 NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)
【”1人VS300人。ぶった切り血塗れ時代劇エンターテインメント。”不死の侍を演じる木村拓哉さんの剣劇と敵を演じた豪華キャストの数々に痺れる作品である。】
■不死を司る尼、八尾比丘尼(不老不死の象徴ですね)(山本陽子)により、身体に蟲を入れられ無理やり「無限の体」になってしまった万次(木村拓哉)の前に、逸刀流に剣術道場師範の父を殺され、仇討を決意する少女・浅野凛(杉咲花)が現れる。
亡き妹マチの面影を残す彼女の願いを受け入れた万次は、彼女を守るため用心棒として壮絶な戦いに身を投じていく。
◆感想<Caution!内容に触れています。>
・いつものように、今作のフライヤーが手元にあるのだが、その豪華俳優陣にビックリである。
凛の宿敵、天津影久を演じた福士蒼汰を始め、彼に師事する薙刀の名手を演じた戸田恵梨香、謎の風来坊を演じた市原隼人、北村一輝、栗山千明、満島真之介・・・etc。
・一番、強烈な印象を残したのは万次と同じ、不死の僧侶、永空を演じた市川海老蔵(今や、市川團十郎)かな。この人は、声が良いし、矢張り抜群の存在感がある。良く出演をOKしたものである。
・物語としては、やや単調で万次と凛に次々に刺客が襲い掛かるパターンが続くのだが、夫々の刺客が抱える思惑なども描かれるので、飽きは来ない。
■当時は、木村拓哉さんの演技を小馬鹿にするような意見が結構あった気がするが、今作がその潮流を変えたのではないかと思う程の、物凄い剣劇である。
しかも、木村さんは今年の正月にもフランス語を駆使した主演映画を公開している。素直に凄いと思うなあ。
<今作は、三池崇史監督ならではのバイオレンス描写をこれでもか!と取り入れたぶった切り血塗れ時代劇エンターテインメントなのである。>