「ラスト30分はまさに死闘。それぞれの正義と覚悟。」無限の住人 映画コーディネーター・門倉カドさんの映画レビュー(感想・評価)
ラスト30分はまさに死闘。それぞれの正義と覚悟。
【賛否両論チェック】
賛:ド迫力の殺陣の連続に、思わず圧倒される。それぞれの正義を信じ、戦い続ける姿に鬼気迫るものを感じさせるほか、非常に豪華なキャストにも注目。
否:身体損壊のかなりグロいシーンが多いので、苦手な人には向かない。展開もかなりのご都合主義。
殺陣はスゴい迫力です。木村拓哉さん演じる万次が、何十人何百人と立ちはだかる敵を前に、臆することなく戦いを挑む様が、非常に痛快でカッコイイです。ラストはまさに圧巻の一言です。
そしてこの作品が他とひと味違うのは、凜の仇である天津景久にも、彼なりの正義や覚悟があるということ。それぞれの貫きたい想いがある中で、正義も悪もなく、ただ両親の無念を晴らすという固い誓いの下、危険に飛び込んでいく凜。そして、無限の命から解き放たれたいと願う一方で、守れなかった命の面影を持つ凜に寄り添い、その無限の命の限りを尽くして彼女を守り抜こうとする万次の姿にもまた、切なくも鬼気迫るものが垣間見え、感慨深いものがあります。
グロいシーンがメチャメチャ多いので、その点だけお気をつけて。痛快なアクション時代劇に要注目です。
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