君はひとりじゃない

劇場公開日:

君はひとりじゃない

解説

2015年・第65回ベルリン国際映画祭で監督賞となる銀熊賞を受賞したポーランド映画で、ポーランドのアカデミー賞であるイーグル賞で作品賞、監督賞、主演男優賞、主演女優賞を受賞した、父と娘の再生を描いた人間ドラマ。病気で母を亡くした娘と検察官の父。心身を病んだ娘は摂食障害となり、日に日にやせていく。喪失感を拭えない父は、検察官として立つ事故現場で人の死に何も感じなくなっていた。埋められない溝ができてしまった父と娘は、お互いを傷つけあった。そんな娘の体を見かねた父は娘をセラピストのもとへと通わせてリハビリをさせるが、そのセラピストによる療法は普通では考えられないものだった。監督はポーランド人女性監督マウゴシュカ・シュモフスカ。ポーランド映画祭2016や15年・第28回東京国際映画祭ワールド・フォーカス部門で上映されている。

2015年製作/90分/G/ポーランド
原題または英題:Body/Cialo
配給:シンカ
劇場公開日:2017年7月22日

スタッフ・キャスト

全てのスタッフ・キャストを見る

受賞歴

詳細情報を表示

“観る楽しさ”倍増する特集をチェック!

関連ニュース

関連ニュースをもっと読む

映画評論

フォトギャラリー

  • 画像1
  • 画像2
  • 画像3
  • 画像4
  • 画像5
  • 画像6
  • 画像7

(C)Jacek Drygala

映画レビュー

4.0ブラックユーモアあふれる人間ドラマ

2017年8月28日
PCから投稿
鑑賞方法:試写会

笑える

知的

感動ものとして宣伝されているが、どちらかと言うとブラック・コメディ。首をつっていた男が、まだ生きていて突然あるきだしたり、霊を感知できるというセラピストが奇妙なセラピーを展開したりと、不条理劇的要素も強い。 原題は「BODY」とあるが、肉体とはなんなのかについての作品であるのは明白だ。翻って肉体以外の存在とは何なのかをも逆説的に問うている。 死体を見慣れた心が麻痺した刑事。拒食症のその娘。変わったセラピーを実施して異端扱いのセラピスト。3者の肉体と精神の関係が丹念に描かれる。 ポーランド映画というと、クシシュトフ・キェシロフスキが有名だが、監督はその影響を認めつつ脱構築するような気持ちで製作に望んでいるらしい。難解な面もあるが、ユーモアで上手く緩和している秀作。

コメントする (0件)
共感した! 1件)
杉本穂高

5.0大事なのは思いやる事よ♥

2023年11月24日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:VOD
ネタバレ! クリックして本文を読む
コメントする (0件)
共感した! 0件)
When I am 75♥️

3.0ブラックジョークで始まるハートフル・ストーリー

2019年8月29日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル
ネタバレ! クリックして本文を読む
コメントする (0件)
共感した! 2件)
kossy

4.0何気ないことが人生

2018年12月26日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

泣ける

悲しい

親子の関係は他人には介入できないデリケートな問題が多い。目に見えるものと目に見えないもの、そのギャップは他の友好関係のそれとは全くの別物である。この作品では、そのデリケートな場所に踏み込んでいくある女性の存在がある。すこし余計なお世話だと思ってしまう行動が最初はとても気になっていたけれど、彼女は家族間の埋まらない溝は、家族同士でしか解決できないことを知った上で、助け舟をだした。その手法が可笑しくて、でも知的で、女性らしい柔らかさと凛々しさを感じた。観た後に感情が大きく揺さぶられる映画ではなかったけれど、ささやかな出来事の積み重ねこそが人生だと改めて知る事ができた良い映画だった。

コメントする (0件)
共感した! 0件)
からあ

他のユーザーは「君はひとりじゃない」以外にこんな作品をCheck-inしています。