「父娘の街角散策スナップ映画」スプリング、ハズ、カム odeonzaさんの映画レビュー(感想・評価)
父娘の街角散策スナップ映画
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男手一人で育てた愛娘、成城学園に合格し広島から上京、父と二人で祖師谷でアパート探しの一日、出合う人々との他愛のない世間話に花が咲く・・・。
まあ、主人公はカメラ好きで何でもパシャリ、今どき珍しいほのぼの系、街角散策の父娘スナップ映画、よく言えば昔の小津監督の好きそうなシチュエーション。
柳家喬太郎師匠は落語家だから他愛のない話でも表情たっぷりに独演会状態、これに劣らないのが大家さん役の柳川慶子さん、お年寄りらしい長話を嬉々として語ります、さすがにベテランの役者さん、師匠より自然体でリアルな存在感、よくいますよね、こういう気の善い老婦人。
ヒロインの石井杏奈さんはまだ役者未満だし、喬太郎師匠は灰汁が強過ぎる、妙なメッシュを入れたり若作りの服装が痛々しい。春らしい朗らかな映画にしたかったのだろうが中身が凡庸、まあ、ストーリーよりキャラクターに拘る、吉野竜平監督の作家性なのでしょう。
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