「面白いんだけど何かが足りない」ケンとカズ ニックルさんの映画レビュー(感想・評価)
面白いんだけど何かが足りない
何が足りないのか分からないけど...っていう感想はなかなか抱かないのだけども。
シャブ売りは誰が先導して始めたのか?とかケンとカズの友情は昔はどうだったのか?とか、その辺を入れ込んでいく事でよりつまらなくなる可能性もあったと思うのだけど、あまりに無すぎて、世間で言う友情というものをクライマックスの尺度にするしかないという所が食い足りないような気もした。
首上のアップが多くて海外ドラマみたいに見えるってのもあるのかな。まぁ、リアルアンダーグラウンドの存在感を顔とか目で表現するっていう狙いからすると120点だと思うんだけど。
2人のキャラの描き分けを分かりやすく、子供ができた事=父親と痴呆の母親との腐れ縁=ガキと2分した事は良いと思うのだけど、ちょっと中身が類型的だったかも知れない。嫁はもうちょい綺麗なほうが良い。
覚醒剤が具体的にどんな風に作られてどんな人たちがそこに関わってという部分はとてもリアルだし、底辺で翻弄される人たちが追い詰められていく活劇としてとても面白かった。
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