「よかった」ケンとカズ 古泉智浩さんの映画レビュー(感想・評価)
よかった
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全く景気が悪くて、実際社会の景気が良くても景気が悪い人はいて、この人らは社会と関係なく常に景気が悪そうだ。それで悪事に手を染めて悲惨な状況を招いているのだが、そういう流れに陥ってしまっているのが原因としか思えない。そうならないような分岐点がいくつあったとしても、そっちを常に選んでしまうのだろう。突き放したい気持ちではなく、同情的にしょうがないよねと言いたくなる。
ケンの横顔が電球のようなシルエットで、顔がかっこいいのにかわいらしかった。カズのいじめっ子面が怖い。こんな怖い顔だし、ファッションや生活圏がそうだから、そんな状況もしかたがない。お金がたくさんあったとしても大差ないのではないだろうか。生い立ちにお母さんのDVがあったせいかもしれないが、なかったとしてもセンスがそうだから変わってないのではないだろうか。
そんなように、オレは人は生きたいように生きていると思っているので、いろいろ原因や言い訳や文句があったとしてもそれもその人の選択が大きな比重を占めていると思う。そんな思いをますます強くする映画であった。
もっとシャブでらりっている場面が見たかった。ヤクザが小さい一家とは言え、人数が二人で、親分なのに自ら身を張っていてえらい。
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