劇場公開日 2016年4月9日

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「ヴィルヌーブ作品はハズレなくて信頼できる監督。 ディーキンスの映像...」ボーダーライン(2015) tarsさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0ヴィルヌーブ作品はハズレなくて信頼できる監督。 ディーキンスの映像...

2020年8月14日
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ヴィルヌーブ作品はハズレなくて信頼できる監督。

ディーキンスの映像美はトンネル突入前の日没シーンが真骨頂。夜の暗闇シーンを暗視カメラだけで貫き通すのもすごい。

エミリー演じる主人公の成長を描くのかと思えば、人間臭く、観客をイラつかせて、最後はプライドが崩されていくヒロイン像の描写って今まで見たことがない。

ラストシーン、少年のサッカー試合中に遠く聞こえる銃声。あの親子の運命を予言するかのようにして終幕。
この最後まで救いようがなく、観客に媚びない一貫した監督の作家性は清々しくて大好きです。

tars