「コレジャナイ感」ボーダーライン(2015) ほにゃららさんの映画レビュー(感想・評価)
コレジャナイ感
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予告を見てかなり期待していたが、想像とはちょっと違う感じでガッカリした。
任務遂行のやり方に倫理的な問題を感じて、主人公が抵抗したり、振り回されたりするが、いまいちピンと来なかった。
というのも、南米の麻薬戦争を扱う映画となれば、同じ題材の作品を見てきた観客にとって、エグい展開は織り込み済みのはず。
しかしこの映画の主人公は、そんなの聞いてないわ!と言わんばかりに戸惑うだけなので、何を生温いことを言ってるんだと思ってしまう。
物語上のリアリティの基準(通常の捜査)が描かれないので、主人公の倫理観やFBIのルールが伝わらなかったのが問題なのでは?
麻薬カルテルとの戦いに勝つためには綺麗ごとじゃすまない、ということだろうが、終わってみれば主人公が私怨に利用されただけで、諸悪の根元がどこにあるのか等の問題には全く踏み込まないので、麻薬戦争を舞台にした単なるフィクションという印象。
序盤の衝撃的な突入捜査や、フアレスの街の強烈さは良かったが、それ以上の驚きや盛り上がりはなかった。
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