「怖い麻薬カルテル。」ボーダーライン(2015) mg599さんの映画レビュー(感想・評価)
怖い麻薬カルテル。
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メキシコとアメリカの麻薬に関する闇は底知れない。
FBIのケイト(エミリー・ブラント)は、麻薬カルテルの捜査に加わることになる。
作戦の指揮をとるマット(ジョシュ・ブローリン)のやり方に、まったく納得できないケイト。そしてついに決定的な亀裂が。
麻薬カルテルの実態は、まだ、平和な日本にあっては、ほとんどわからないに等しいし、海に囲まれている日本とかの国とでは、根本的に事情が異なる。
ただ普通にやってたんでは、いくらでも隙をつかれて向こうのやりたい放題になることは容易に想像がつく。
本作はアレハンドロ(ベニチオ・デル・トロ)の復讐に、渡りに船とCIAが手を貸すというありえない構図となっていて、それ自体が驚きである。
ドゥニ・ビルヌーブはできる監督であることを、本作でも証明してみせた。僕が観た3本の作品はどれも遜色なく、画面に漲る緊迫感は尋常ではない。
それに加えてロジャー・ディーキンスのカメラが相乗効果を生んでいる。
このコンビの「ブレードランナー」の続編の公開が前倒しになったのは賞狙いのためときく。ついにロジャー・ディーキンス戴冠の時か。
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