「圧倒的なリアリティー!」ボーダーライン(2015) Kei Bondさんの映画レビュー(感想・評価)
圧倒的なリアリティー!
浅薄で勧善懲悪の単純幼稚なハリウッド映画とは一線を画する圧倒的なリアリティーで麻薬戦争を描ききった傑作!
何の説明なく、観客は主人公と同じく麻薬戦争の現場に放り込まれ、全くなすすべもなく、悲惨な現実に直面し、困惑し、絶望する。
凡百な監督なら、主人公が大活躍して麻薬カルテルを破壊するような映画になりそうだが、そうはせず、観客同様に、麻薬戦争に正義も終わりもなく、絶望しかないことを痛感させる。秀逸である!
見終わったとき、傑作ノーカントリーと悪の法則と同じく、本物の映画を見たと感じました。
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