「極限状態でも争い合う。変わらない人間の愚かさ。」モンスターズ 新種襲来 映画コーディネーター・門倉カドさんの映画レビュー(感想・評価)
極限状態でも争い合う。変わらない人間の愚かさ。
【賛否両論チェック】
賛:モンスターという脅威をよそに、人間同士の殺し合いが続いていく様が、切なくて虚しい。その中で、少しずつ心を病んでいく主人公達の様子も、悲しすぎる。
否:メインは対武装勢力なので、モンスターとの戦いを期待して観ると、裏切られること必至。ラブシーンが何故かかなりあり。
前作の知識は不要です。雰囲気としては、「世界侵略 ロサンゼルス決戦」と近いような感じでしょうか。ただ、大小様々なモンスターが登場するものの、あくまでも対武装勢力との戦いがお話のメイン。なので、「人類が存亡をかけてモンスターと戦うお話」を想像して観ると、期待と違う感が満載だと思います。
“モンスター”という目の前の脅威をなおざりにして、人間同士が不毛な殺し合いを繰り広げる世界観に、切なさや虚しさが終始漂っています。そんな中で、大切だったはずの仲間達が次々に死んでいき、少しずつ精神を蝕まれていくパークスやフレイターの姿にも、観ていていたたまれなくなるものがあります。
グロシーンが当然のようにかなりあるほか、前半は何故かラブシーンも割とありますので、ご注意を。アクション自体はスゴいので、純粋にそちらを目当てにご覧になるのもイイかと思います。
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