「将棋を知らなくても見られるが、将棋を知っている人の方が楽しめる作品。」3月のライオン 前編 ドン・チャックさんの映画レビュー(感想・評価)
将棋を知らなくても見られるが、将棋を知っている人の方が楽しめる作品。
TOHOシネマズ西宮OSで映画「3月のライオン 前編」を見た。
この日、カミさんが仕事だったので子供らを誘ったのだが、
いずれもこの4月の進級、新入学で疲れているとのことで家にいたいと言った。
しかたがないのでひとりで映画館へ。
ひとりで映画を見るのはしばらくないことだった。
ひとりで映画を見たのはいつだったのかはっきりとは覚えていなかった。
しかし、ひとりで見た映画の記憶はあった。
「マチェーテ」をひとりで見た記憶がある。
しらべてみると2010年の映画だった。
ということは7年ぶりのひとり映画だ。
「3月のライオン 後編」がすでに公開されていることもあって、
この日の「3月のライオン 前編」の客入りは半分よりも少なかった。
マンガが原作の作品だが、原作を知らないし、ストーリーも全く知らないまま見た。
将棋は好きで、小学生の時から兄や弟と将棋をさしていた。
小学校の時は将棋部で、そこで負けたことはほとんど無かった。
高校生の時は同じクラスに板東という同級生がいて、彼が奨励会に所属していた。
休み時間にはクラス内でさかんに対局が行われていた。
クラス内では板東くんに勝てた者はひとりもいなかったと思う。
あれから数十年将棋もまったくささなくなった。
相手がいればさすのかもしれないが。
映画は将棋をさすシーンがたびたびあるが将棋を知らなくても楽しめる。
しかし、将棋をさす人が見たほうが、よりいっそう面白いと思う。
有村架純が汚れ役で出ている。
太った棋士が染谷将太だとは気付かなかった。
加瀬亮はあの実在の棋士のような風情で、上映中はあれが加瀬亮だとは気付かなかった。
伊藤英明、佐々木蔵之介、豊川悦司もいずれもホンモノの棋士のような熱のこもった演技をしたと思う。
上映時間は138分と長いが長さは感じない。
満足度は5点満点で4点☆☆☆☆です。