ピアース・ブロスナン サルベーションのレビュー・感想・評価

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3.5意外と面白い宗教観をテーマにしたブラック・コメディでした

2016年12月28日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

笑える

怖い

もっとシリアスなクライム・スリラーなのかと思ったら、意外とコメディ調で、予想した内容とはちょっと違いましたが、でもむしろこの題材ならこんなノリのブラック・コメディで正解だったかも。
あまり宗教には興味がないので、まあそこまで惹きつけられた訳でもないですけど、しかし宗教に興味がないからこそ面白いと思える部分もあったりで(逆に信者は憤る?)、ほどほどに緊張感もありつつところどころ笑えたり、何だかんだで最後まで飽きることなく楽しめた映画ではありました。

でもこの映画、日本ではDVDスルーだったんですね。
ピアース・ブロスナン、エド・ハリス、グレッグ・キニア、ジェニファー・コネリー、マリサ・トメイ、更には「エスター」のイザベル・ファーマンまで、なかなかの豪華メンバーだったのにDVDスルーだったのは、やはり日本ではウケが悪い宗教ネタの映画だったからでしょうか。
まあこの題材で劇場公開しても、私も間違いなく見にはいかなかったと思いますが(苦笑)
でもこのキャストを見るだけでも一見の価値はあり、しかもブラック・コメディとして意外と内容も悪くなかったですから、拾い物の一品と言える映画ではあったかなと。

しかし何と言いますか、別に新興宗教に限ったことではないですけど、普段はどれだけ高尚なことを唱えても、自分がピンチになったら・・・日本でも警察や教職員の不祥事でよく見かけたりしますが、ホント人間なんてどんな行動するか分からないものですよねぇ。
そんな教祖(牧師)を演じたピアース・ブロスナンがめちゃくちゃ嵌り役!
それにしても、牧師は神の使い、牧師の言うことに全て間違いはないと信じる狂信者達はホント怖い、ジェニファー・コネリーが特に怖かったなぁ・・・。
こんな神なんていらないです・・・。

ハメられてトンデモないことに巻き込まれるグレッグ・キニアもまた秀逸な演技でしたねぇ、家族は信じてくれないのに、逆に唯一信じてくれた人の存在がまた面白かった。
宗教と土地開発を絡めたストーリー展開も妙にリアルで良かったです、コメディ調なのは好みが分かれそうですが。
まあ顛末のユルさ加減にはやや拍子抜けでしたけど、宗教を痛烈に皮肉ったブラック・コメディとしては、十分見れる映画だったかなと思いましたよ。

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