「【”禍福は糾える縄の如し”諦めない心の大切さを、ほのぼのと可笑しみある一人の男の半生を通して描いた物語。現在活躍する、多数のキャスト探しも楽しいです。】」金メダル男 NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)
【”禍福は糾える縄の如し”諦めない心の大切さを、ほのぼのと可笑しみある一人の男の半生を通して描いた物語。現在活躍する、多数のキャスト探しも楽しいです。】
ー 2011年に上演された内村光良さんの一人芝居「東京オリンピック生まれの男」の内村ファミリー多数出演の、映画化作品。ー
◆1964年、東京オリンピックに沸く日本で、秋田泉一(若年時代:知念侑季、中年時代:内村光良)は生まれた。
小学生時代、学校の運動会の徒競走で一等賞に輝いた泉一は、一等になる幸福感を知り、その後も絵画、書道、鮎の摑み取り、大声コンテストなど次々に一等賞を獲得する。
だが、中学に入り、背の伸びなかった彼は、一等賞が取れなくなっていく・・。
◆感想<内容に触れています>
1.人生、七転び八起きを地で行く、泉一の人生。
そんな中でも、彼はくじけずに、夢を持ち、前を向き、進んでいく・・、笑いを交えながら・・。
2.2021年に今作を観ると、キャスティングも楽しい。
・中学生時代、好きになった水泳部の女の子を、上白石萌歌さんが演じていたり
・アイドル歌手、北条のりこを清野菜名さんが演じていたり(ブラウン管の中でね・・)
・高校時代、独りで”表現部”を立ち上げて、”復活”したときの部員ヨコイさんや先生を土屋太鳳さんと、長澤まさみさんが演じていたり
・その後も、劇団を率いるナヨっとした男をムロツヨシさんが演じていたり・・
ー 少年時代に登場する、女優さん達を見つけるのも楽しい。チラっとしか登場しません・・。ー
3.母(宮崎美子)の”貴方には、何かがある。思った通り生きなさい”と言う言葉に従い、海外へ出かけ、様々な経験をする泉一。
無人島に流れ着くも、根性で生き残り”平成のロビンソン・クルーソー”と持て囃されたり・・。
ー 両親(父:平泉成)の、泉一への、接し方が良い。ナカナカ言えないよ、母の言葉は・・。ー
4.運命の出会い
・且つてのアイドル歌手、北条のりこは、泉一のマネージャー(木村多江)になっていた・・。
そして、結婚。
・そして、二人で一等賞を目指す。
”不眠不休ダンス大会”
”MANZAI日本一”
<内村コント要素を随所に振り撒きつつ、諦めない心の大切さをコミカルに描いた作品。スベル所も多いし、生まれから50歳までを2時間弱で描いているので、ストーリー展開もやや粗いが、そこは寛容な気持ちで鑑賞したい。
そして、何事にも頑張ってきた泉一に、息子が上げた”金のメダル”のシーンは、少しホロリと来ます・・。>