リリーのすべてのレビュー・感想・評価
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暗いが観る価値が多いにある映画
全体的に暗い映画だった。
主人公に救いがないのが辛い。
手術が成功して女になったらリリーとゲルダの関係はどうなるのか。お互い幸せになれただろうか。
科学的に同性愛が先天的なものであると解明されているにも関わらず未だにLGBTの人々は人権を侵害されており、中には苦悩の中で死んでいく人もいる。
今から50年前の映画界で同性愛者に関する作品が多額の予算と力強いスタッフにより作られ、アカデミー賞の作品賞にノミネートされることが予期されていただろうか。確実に人類は差別撤廃に向けて一歩ずつ進んでおり、この映画はその一歩を象徴する作品である。
1人でも多くの人がこの作品を通してLGBTへの理解を深めることを願う。
力強い映画だった。
究極の悲劇であって、ラブストーリーとはちと違う。
エディレッドマン、アリシア・ヴィキャンデルの演技力は言うことなし。おそらくエディは日本では「イケメン俳優」という認識が高いから、女性役というのにアレルギー反応を示す人はいると思うが、ある一点を超えて、男性が完全に「女性」になる、スムーズなトランジッションは圧巻。ちなみに彼の演技のポイントは、「笑顔」です。フーパー
ただこの映画は、究極のラブストーリーではないと思う。
というのは、恋においた男が「女」に変わっていく戸惑いと、それでも「好き」の感情ではなく、「愛した」「事実」から、抜け出し切れない苦悩が描かれていて、物語の中途から、愛し合っていた二人は、ものすごく近いのに限りなく遠い二人になる。なぜなら、二人を繋いでるのは心ではなくて、形だから。極めて美しい悲劇です。
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すべてが美しい
ジャパンプレミアにて鑑賞
TOHOシネマズ日劇で行われたジャパンプレミアにて鑑賞しました。
ジャパンプレミアには、主演のエディ・レッドメイン、監督のトム・フーパーが出席なさり、レッドカーペット、舞台挨拶が行われました。
エディが演じるのは女性の心を持ちながら、男性の身体を持つことに葛藤する人間を演じていて、彼を支える妻をアリシア・ビカンダーが演じている。
女性として生きたいという思いとそれによって生じる問題や苦渋が描かれている。
夫婦揃って画家であり、出てくる絵画が大変美しいのだが、様々なシーンで芸術的な魅力を感じることができた。
舞台挨拶ではエディの優しさや紳士な面を見ることができ、大変満足できるものであったが、できることならば、先日アカデミー賞助演女優賞を獲得したアリシア・ビカンダーにも来日してもらいたかった。
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