「美しさ、儚さ、苛立ち」リリーのすべて ちょすさんの映画レビュー(感想・評価)
美しさ、儚さ、苛立ち
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終始、儚さだけで泣くほどではなかった。
ただ表情、背景がすごく綺麗だった。
主人公のエルベとリリーは
最近いろんな映画に出演してる
エディ・レッドメインが演じている。
段々女になっていき、艶めいていく
彼の表情や仕草がとても美しい。
初めてゲルダの絵のモデルになった時の
ドキドキワクワクする表情や
自分がおかしいんじゃないかと葛藤する表情。
それらが芸術作品のようであった。
しかし、ゲルダも主人公だと思う。
ゲルダはただエルベを愛しているだけで
変わっていく彼を受け止めようと頑張るのに
結局エルベはリリーへの変化が止まらず、
リリーが手術を決める時ですら一緒にいようと、
見守ろうとする彼女の愛には感動した。
ゲルダの健気さとは逆に
リリーは女になりたくてなりたくて、、
ゲルダの気持ちはどうなってしまうの?
と少しリリーに苛立ちを覚えるし、
トランスジェンダーだから仕方ないって
そんな感じで済ませられる問題なのかな。
最初からゲルダ側からこの作品をみていたので
リリーの自分勝手さに退屈になってしまった。
綺麗な街並みと服装は好きだった。
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