「複雑な心理描写」リリーのすべて 赤垣さんの映画レビュー(感想・評価)
複雑な心理描写
アイナー役のエディ・レッドメインの演技が素晴らしい。
最初はハンサムでかっこいい男性であったはずなのに、アイナーが自分の女性的な心、リリーを意識し始めてから女性にしか見えなくなってくるのです。
美しい町並みと音楽がリリーをさらに美しく引き立てます。
女性の心に葛藤するアイナーも見ていて辛いのですが、結婚生活6年目にして夫の心が女性であると知る妻のゲルダの複雑な心情も切ないです。思わず感情移入します。
リリーの存在を受け入れてあげたいのに、それは夫のアイナーが消えるということ…ゲルダも可哀想です、涙が出ました。
コメントする