「エディ・レッドメインの凄さを改めて知った作品。」リリーのすべて ひろっぴさんの映画レビュー(感想・評価)
エディ・レッドメインの凄さを改めて知った作品。
「リリーのすべて」字幕版で鑑賞。
観に行く前は、全く興味がなかったんですが、主演のエディ・レッドメインがアカデミー主演男優賞を受賞したと知り、興味を持ったので、鑑賞しました。(^^)
風景画家・アイナーは、肖像画家の妻・ゲルダに女性モデルの代役をやってくれないかと頼まれ、それをきっかけに、自身の内側に潜む女性の存在を意識する。それ以来、「リリー」という名前で女性として過ごす時間が増えていき、心と身体が一致しない現実を葛藤する。
妻であるゲルダは、そんな夫に対して戸惑うのですが、次第に理解を深めていくというストーリー。
ん~複雑な映画でした。
どのように描くのか少し不安があったんですが、エディ・レッドメインの演技が抜群に良い。
どこが凄いのかというと、全てですかね。
全裸になって局部を隠して、女性の仕草や歩き方など、様々なことを学ぶところなど、途中からホンモノの女性に見えてきました。こりゃ~男優賞を受賞するハズです!
あと、妻のゲルダが可哀想でした。
自分の夫が男性から女性になるというんですから、戸惑います。ですが、リリーに対してだんだんと理解を深めていきます。アリシア・ビカンダーの演技もとても素晴らしかった!
医者から精神病扱いされたり、暴漢に襲われたり、様々な苦難を乗り越えるリリーの姿がなかなか良かったです。
リリーは、最後、念願だった完璧な女性の姿になり、亡くなります。
ラストのシーンで、ゲルダのスカーフが風に乗って、飛んでいく所が美しかったですし、感動しました。