「まさに“ワイドショーの意地”。ニュースの裏側で戦う人々。」グッドモーニングショー 映画コーディネーター・門倉カドさんの映画レビュー(感想・評価)
まさに“ワイドショーの意地”。ニュースの裏側で戦う人々。
【賛否両論チェック】
賛:追い込まれた主人公が、トラウマと戦いながら、立てこもり事件解決に奔走する様が、コミカルながらもカッコイイ。普段観られない番組制作の雰囲気を垣間見られるのも嬉しい。
否:ラストの手段は賛否必至。ツッコミどころも多く、本格派には向かないか。
訳も分からぬまま、立てこもり事件に巻き込まれた落ち目のキャスターが、過去のトラウマに立ち向かいながら、事件解決へと奮闘する姿が、痛快でもあり印象的です。まさに“言葉で暴力と戦う”を地で行くシーンなんかは、不思議とカッコイイです。
同時に、テレビ番組の裏側が垣間見られるのも、この映画の魅力の1つ。コーナーの担当者同士の火花散るせめぎ合いや、懸命に準備した企画が容赦なく変更されていく様、ワイドショー班と報道部との確執や、それでも視聴者が観たいものを届けようとする執念等々、普段は観られない世界を覗き見る楽しさがありますね。
ツッコミどころは多々ありますが、それでもクスッと笑えてグッと来る、そんな娯楽作品に仕上がっています。
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