「ロードムービーとしては脚本があまり練られていないB級作品」ロング・トレイル! むせるさんの映画レビュー(感想・評価)
ロードムービーとしては脚本があまり練られていないB級作品
大好きなロードムービーかと思い、視聴したが結論としてはイマイチ。
まだキューバの革命家チェ・ゲバラを題材にした「モーターサイクリスト・ダイヤリー」の方が脚本が練られている。
仕事をリタイアしたマスコミ関係勤務の白人主人公が友人の葬儀参列後、咄嗟の思い付きで仲間内に「トレッキングで横断しよう!」と声を掛けるも、唯一参加したのが曰く付き&容姿が魅力的でない疎遠な友人というキャスティングに不吉な予感しかない。
「弥二さん喜多さん珍道中」「東海道中膝栗毛」みたいなクスリとするシーンやハラハラドキドキの感じではなく、2人の主人公に魅力があまりないので共感するや笑いのポイントを捜すのが苦労する。
「アメリカンジョーク」のセンスもイマイチであまり笑えない(下品な表現は頻繁に出てくる)
自分も登山やキャンプを趣味にしているが事前に情報リサーチせず、思い付きで出発したりすることはないので途中から見ていて不愉快になる。
ハプニング要素で若年経験者から手を差し伸べて貰うも「年寄り扱いされた」と拒否&毒舌を吐き、渡河中に滑って落水したり、夏装備で降雪条件の山越えしたり、「何故旅に出たんだ?」と疑問になる。
最期はアル中の相棒の悪魔の誘惑に負けて目標を完遂出来ず、途中リタイアする有様。
白人主人公やアル中も特に旅を経て成長や気づきに至る訳でなく物語は終わる。
これが映画館鑑賞なら「金返せ!」レベル。
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