ベテランのレビュー・感想・評価
全11件を表示
熱血刑事 怒りと正義の権力天誅編
韓国警察の特殊強力事件を担当する広域捜査隊に所属する熱血刑事の奮闘を描いた刑事アクション。
広域捜査隊と言えばマ・ドンソク兄貴も異動し、作風もあちらを思い起こさせるが、公開はこちらが先。今年、10年ぶりに続編が公開された。
似たような設定だって日本の刑事ドラマに幾つある? つまりそれは、これこれ!…と膝を打ちたくなる面白さが保証されているという事。監督は『モガディシュ』や『密輸1970』のリュ・スンワンだし。
唯一の後悔は、もっと早く見ておけば良かった~!
気性は荒いが正義感漲るドチョル、神経質なチーム長オ、紅一点のミス・ボン、肉体派のワンに若いユン。彼らは広域捜査隊の刑事たち。
冒頭早速、少々強引無鉄砲だが、事件を解決。
これだけでも分かる通り、痛快スカッと、悪は許さない!
そんな熱血刑事とチームに立ちはだかるのは…
ドチョルはある日、アドバイザーとして関わった刑事ドラマの打ち上げパーティーで、巨大財閥シンジングループの3代目、テオと出会う。
イケメンで外面はいいが、ドチョルはテオに悪人臭を嗅ぎ取る。犯罪はするな、と忠告。
それからほどなくして、知人のトラック運転手ペが投身自殺して意識不明の重体という報せを彼の幼い息子から受ける。
ペは賃金未払いを直属の運送会社と大元の企業に対して抗議していた所だった。その大元というのが、シンジングループ…。
きな臭さを感じたドチョルは息子に話を聞く。父親と同伴していた息子は、シンジングループの室長室で、テオの命令で、父親と運送会社所長が殴り合いをさせられた場を目撃。
そこでさらに何があったか…? ドチョルは独自で捜査をするが、テオによる巨大権力が幾度も立ち塞がる…。
熱血刑事vs巨大財閥御曹司。
ドチョルも暴力捜査で違法スレスレだが、とにかくテオがクズゲスクズゲスクズゲス!
性格はサディスティック。気に食わない奴は誰彼周り構わず暴行。
従兄のチェ常務が悪事もみ消し。
父親の会長からは落胆されているが、グループの世間体面子から庇護されている。
こんな奴を野放しにするな! 『水戸黄門』や『半沢直樹』のような日本人大好き、分かり易いくらいの勧善懲悪ストーリー。
巨大権力ほど質が悪いものはない。
警察上層部に圧力。上役から不条理命令。一切捜査に関わるな。
管轄外ならまだしも、絶対アンタら、息が掛かってるな? 恥を知れ!
令状ナシの監察取り調べ。
さらにはチェ常務がドチョルの妻を金で丸め込もうとする。
熱血刑事も家では妻の尻に敷かれている。チェ常務への対応と夫を叱咤激励する奥さんがカッコいい…。
ドチョルの怒り爆発! こちらもやられてばかりじゃない。
馴染みの記者や協力者を得て、証拠固め。
上層部は敵の息掛かるが、直属の上司は命令と正義の狭間で揺れ、説得。
警察の面子の為だけじゃない。犠牲者やその家族の為、権力に服従させられる弱者の為、己の為。
絶対に悪を許すな!
ファン・ジョンミンの熱演。アクの強い役柄多いが、こういう熱血役も合う。巧い人は何をやっても巧い。
身体を張ったアクション! 体当たり捜査やクライマックスのド派手カーチェイス。それから、ミス・ボンの飛び蹴り。ミス・ボン、ナイス!
ユーモアもたっぷり。チームの掛け合い。クライマックス・シーンには何と、アノ人が…! 流行りのユニバースでアノ豪腕刑事ではなく、お株を奪っちゃいけないとアクションも無いけど。
敵がムカつけばムカつくほど、ドチョルらの奮闘に熱くさせられる。分かり易さ、見易さ、テンポもヨシ!
抜群のエンターテイメントだが、背景にあるのは、当時世界を唖然とさせた“大韓航空ナッツ・リターン事件”を反映させた権力者の横暴。
“韓国アカン警察”はよく見るけど、“韓国アカン権力”は殊更震撼させられる。
事件の真相。室長室殴り合いの後、ペは息子を先に帰らせて再びテオに抗議。カッとなったテオはペを殴打。ペはガラス机に頭を強打し、意識不明に。闇に葬る為に、ペを投身自殺に見せ掛けて…。テオも取り巻き連中もゲスの極み!
そんな数々の言動もさることながら、クライマックス、逃げる為に、車で白バイを跳ね、信号無視して渋滞に突っ込み、通行人いっぱいの狭い路地を強行突破しようとするゲスの極み!
コイツの保身の為に奔走や身代わりにまでなるチェ常務、バカを知った上で野放しにする会長もバカ同罪。
バカ愚行を怪演しきったユ・アインも天晴れ!
それにしてもクライマックス、頭を使ったね。ドチョルもただの無鉄砲じゃない。
社会悪を公にし、それでいてちゃんと正義の鉄拳を食らわす。
無論、現実だったら大問題。映画だからこそ。
法やモラルやリアル志向の刑事ドラマとか言うけど、何だかんだこういう痛快刑事アクションが皆、好きなんです。
事件は解決。お疲れッした~!
やはり面白かった。
さて勿論、続編も見ようかね。
ちょうどいい具合に傑作
韓国映画の娯楽作はあまり積極的には見ない。役者も知らないのに面白くて悔しくなるから笑。なんで日本映画でこうならないのかなぁと。
ともあれ、本作も評判通りの傑作でした。聖人でも一匹狼でもない、正義感をベースにした暴れ具合もちょうどいい。先輩も所長もチームメンバーも皆ちょうどいい。そして悪党の描写も、大企業グループの極悪御曹司と従兄弟の関係もうまい。御曹司の悪どさ描写は序盤から徹底していて清々しいほどだ。あー楽しかった。
『犯罪都市』と比較して
本作のほうが『犯罪都市』より先に製作されていたそうですが、どちらを先に観たかで印象は変わるかな。
幸か不幸か、自分はあっちを先に観てしまったので。
マ・ドンソクはあのキャラクター性がありますから、よりコミカルで、よりパワフルに映りますよね。
ファンジョンミンもとてもいい役者さんで、本作でも熱演されてますが、この手の映画ではマ・ドンソクに分があるかな。
なぜかというと、本作ではヒネリが全く無いから。
人情に厚く、腕っぷしも強く、経験豊富な刑事ではあるものの、最後まで直情的な行動一辺倒で「ベテラン」と呼ぶには冷静さ・狡猾さが欠けている。
マ・ドンソクならパワーで押し切ればいいと思うんですが、ファン・ジョンミンはアクションが売りの俳優でもないので、もう少し頭を使った捜査をしてほしい。
警察組織の裏をかくような動きでもあればよかったが、先輩との絆でなんとかしちゃうし。
敵方も、まあ悪徳財閥であって隠蔽は専売特許でも、直接的な犯罪のプロではないので仕方ないのですが、これも直情的かつ後手後手の対応で、狡猾さがかけており自滅していきます。
悪役御曹司のユ・アインの演技がとても良く、本当にムカつく気分にさせてくれるんですが、その割に最後のオチがスカッとさせてくれないのも消化不良。
チョン・ダヘ役の女優さんの一連のシーンも最後まで必要性を感じず、胸糞なだけ。
続編にはアクションシーン等のスケールアップより、脚本の練りこみを期待します。
マブリー詐欺‼️
続編公開の前に復習も兼ねて再見‼️最近、韓国映画の顔となりつつあるファン・ジョンミン扮する熱血刑事率いる広域捜査隊が、金と権力にモノ言わせる財閥の息子の犯罪を追う・・・‼️犯罪アクションに「財閥の横暴」「過酷な労働環境」といった韓国の社会問題を絡めた見応えある作品ですね‼️ただ、悪役である財閥の息子があまりにもガキで、程度が低いキャラなので、全体的に出来の悪い若造へのお仕置き映画みたいになってしまったのは残念‼️そして主人公たちのユーモラスなキャラと、作品のハードでダークなテーマのバランスがヒジョーに悪く感じるし、クライマックスの車とバイクによるカーチェイスは迫力満点なんですが、続く格闘シーンのカタルシスがイマイチ‼️そして、いかにもみたいに登場するマブリー‼️かなり期待を持たせた登場なのにそれっきり‼️確かに作品としてはマブリーがクライマックスで活躍したらダメだし、それなら最初から出すなよ‼️まさしくマブリー詐欺ですね‼️
とても面白い
公開当時見て面白かった記憶があるが内容をきれいに忘れていると思ったが、初めてだ。主人公をはじめとして、刑事たちが明るくてエネルギッシュでとても面白い。悪者の若い重役が本当にいけ好かない人物で素晴らしい。
最近の風潮では、このようなテーマの場合警察の上部が腐敗していて、最終的に身内の悪者をやっつける話が多い。しかし警察はちょっと圧に負けるくらいで腐敗していない。警察があまりに信用できないような表現は悲しくなるのでよかった。
続編が楽しみだ。
マ・ドンソク!?…
あれ、友情出演か何か?そのままブチのめしたら面白いけど、ミス・ボン・ナイス締めで良かった。管轄外なのに事件解決に執念燃やすファン・ジョンミンの軽快なアクションが小気味良い。如何にもドラ息子のユ・アインの傍若無人ぶりがラストの爽快感を一層引き立てた。その頃から薬物投与していたのだろうかと思うほどキレた演技だった。脇を固めるユ・ヘジン、オ・ダルスはどの役演じても、人間臭くて、何となく憎めない。所々笑いもあり、何と言ってもテンポが良い作品。
財閥御曹子VS熱血ベテラン刑事
とにかく熱い。格差社会で生活が苦しいトラックドライバーの悲劇に端を発したある事件を捜査する熱血刑事とそのチームの活躍を描く。
ドラマチームの撮影の考証を担当するほどのベテラン刑事が、ある大企業の御曹司に犯罪の臭いを嗅ぎ、ラストは繁華街で一騎討ち。コメディ仕立てであるゆえにロボコップが犯人逮捕時に罪状と権利を読み上げる部分を彷彿とさせた。実際にあんな凶暴な犯人はいないだろうが、あそこまでタフな刑事もいないと思う。
とにかくクズでイカレた野郎の描写が、韓国的に病的だった。自分の警備を担当している運動選手の足首をへし折ったり、飼い犬をゴルフクラブで殴ったり、トラックドライバーを息子の目の前で一方的にボロボロに殴られる場面を見せたり、御曹司のアドバイザーのおっちゃんのケツを会長がステッキで打ったり。異常な場面の連続ではあったが、熱血刑事とそのチームが買収工作に負けず正義感と直感に導かれて身体を張って頑張っているところにこの作品の魅力がある。
いじめの連鎖みたいなことなんだろう。社会全体が病んでいるとも言える。もちろんそれは韓国だけではなく、日本でもそういう事件もあるし、アメリカでもほかの国でももっとだろう。主人公含めコメディ仕立てにしてあるせいか、毒の部分がやや薄れてはいるけれど、名作だと思う。
斜めに見れば別の面白さがある。
勧善懲悪のポリスストーリーで、
気分転換には、お勧めします。
深読みすれば、もっと面白い。
1)ソウル郊外で乱闘。
巨大ビルの横の未開発農地がロケシーン
乱雑な都市計画が分かる
2)複雑に入り組んだ人脈、血脈
儒教のバックボーンと欲望
悪い警察と良い警察があるのかという
疑問が残ります。
3)正義が何処にあるのかという疑問
イ)巨大財閥無くして、ありえない
韓国経済の発展
ロ)日本とは違う労資の闘争
まあ、最後のシーンで解りますが、
「信号、ルールを守って、ボクシングしましょうか」って事が結論なんでしょうかね。
面白かった
憎らしい大企業の奴らの酷いやり方に立ち向かう刑事たち。
新しくはないけど、韓国映画らしい迫力の肉弾戦アクションで楽しく見せてくれる。
街中のカーチェイスシーンは、恐怖を感じるほどの迫力。
あと役者の顔がみんなイイ!
ユアインの人を見下し切った目つきもいいし、オダルス、ユヘジンの脇役顏がまたすごくいい。
面白かった。
アクションコメディの枠を越えた快作
「ベテラン」見ました。最高でした。宣伝通りの爽快アクションに仕上がってます。傑作「ベルリンファイル」のリュ・スンワン監督と、「新しき世界」のファン・ジョンミン。韓国映画好きなら鳥肌モノのコンビですね。
まずストーリー。全体的にはよくあるお話。それをカバーしている、御曹司の超絶悪事と、ベテラン刑事の暑苦しいまでの”昔気質”。御曹司が直接人を傷つける描写(女の顔に食べ物を投げつける等)はもちろんだけど、1番グッと来たのは「マンションCMの女」ですね。ここだけで80点プラスです。こいつ最低だ〜ってのを簡潔に表しつつ、笑わせてくれる。実際ここだけではなくて、全編通して笑ってる客は多かった。
逆に刑事側は、暑苦しいだけで捜査能力はありません。というのも、刑事側が悪を追い込む過程ではあまり爽快感を感じない。常務が自首した所から話は結末に向け加速するけど、多分自首して来なければ事態は平行線でしょうね。
ラストの直接対決は最高です。明洞でのカーチェイス&格闘。行ったことがある人ならわかると思うけど、明洞でここまでやったの?と感心せざるをえない。すごいですよ。分かんないけど、日本なら渋谷とか新宿のど真ん中でドンパチ撮るようなもんでしょ。
あとはそこでの御曹司の、他人の迷惑を考えない行為ね。渋滞の中を横から突撃したり、白バイに正面から突撃したり。この御曹司の行儀の悪さは全編不愉快極まりないけど、ここで確信した。こいつは超一流企業のボンボンとして長い事育ってるから、自分が偉い(何をしても許される)と勘違いしてるんだと。だからカメラでバシバシ撮られてても警察をブン殴るし、轢き逃げしたんだね。こんなクソ野郎が最後に捕まるんだから爽快じゃないワケがないでしょう。
総じて、最高でした。洋画で言うと「リーサルウェポン」的ですかね。単なるアクションコメディの枠に収まらず、容赦のないエグ味をプラスした快作であり、最後に悪党を懲らしめる事に一点集中した爽快感Max!ありがとう、ファンジョンミン!
全11件を表示








