ベテランのレビュー・感想・評価
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刑事びんびん物語
正義を貫く愚直な中年刑事〈デカ〉の奮闘
1週間限定カムバック上映にて。
【イントロダクション】
熱血刑事達と凶悪な財閥の御曹司との対決を描く。韓国で実際に起きた財閥の子息らの傍若無人な振る舞いの影響も相まって、果敢にタブーに切り込んだ本作は韓国での観客動員姿1,300万人を記録した。
主人公、ソ・ドチョル刑事に『ソウルの春』(2023)のファン・ジョンミン。財閥の息子、チョ・テオに『バーニング 劇場版』(2018)のユ・アイン。監督・脚本には『モガディシュ 脱出までの14日間』(2021)、『密輸1970』(2023)等の話題作を手掛けたリュ・スンワン。
【ストーリー】
広域捜査隊所属の熱血ベテラン刑事のソ・ドチョルは、気性が荒く家庭を疎かにしがちだが、硬い信念を持ちどこまでも犯人を追いつめる。
ドチョルは、昇進を望む愚痴り屋のオ・チーム長、紅一点のミス・ボン、肉体派のワン刑事、若きユン刑事らチームと共に、中古車を狙った韓国とロシアの犯罪組織捜査にあたっていた。
そんな中、彼はロシアのバイヤーを釣る為の港への窃盗車両のコンテナ輸送の際、捜査に協力してくれたトラック運転手のペと仲を深め、名詞を渡していた。
無事、窃盗団を一網打尽にしたドチョルは、昇進確実だとすっかり浮かれ調子。自身が監修を務めたドラマの打ち上げパーティで、シンジン産業の御曹司チョ・テオと出会う。テオのドラ息子らしい傍若無人ぶり、薬物使用者特有の鼻すすりの仕草に怪しさを感じつつ、「罪は犯すな」と忠告する。
後日、ぺ運転手はシンジン産業の下請け会社からの理不尽な解雇宣告を受け、デモ活動を行っていた。会社役員が検察からの出頭命令を受け、社が窮地に立たされ、自身も遺産分配で兄姉達に遅れを取ると危惧していたテオは、外でデモ活動を行っていたぺ運転手と彼の息子をオフィスに招く。
テオは部下に命じてオフィスの監視カメラの録画を停止させ、ぺ運転手と下請け企業のチョン所長を引き合わせる。ぺ運転手の息子への社会勉強と称して、「未払い金は実力で稼がないとな」と、彼らを殴り合わせる。チョン所長から暴行を受け、激しく負傷したぺ運転手に、テオは未払い金と治療費、少しばかりの上乗せ金を渡して追い返す。
ドチョルに連絡が入ったのは、ぺ運転手が息子をタクシーで帰した後、テオの会社の非常階段から投身自殺を図った後だった。幸いにもぺ運転手は一命を取り留めたが、意識不明の重体であった。所轄署が自殺として事件を処理しようとする中、ドチョルはぺ運転手の息子からオフィスでの一件を聞く。
ぺ運転手の自殺に疑念を抱いたドチョルは、独自にシンジン産業への調査を開始。テオの側近であるチェ常務の策略によって、金や権力による様々な圧力、妨害行為を受けながらも、ドチョルは信念を曲げず捜査を続ける。
【感想】
ソ・ドチョル刑事の熱血中年オヤジの執念の捜査っぷりが、観ているコッチまで熱くさせてくれる。金や権力に屈することなく、己の信念を曲げずに捜査する姿は、ベタだが応援したくなる。彼を支えるチームメンバー、果ては上司までもが、何だかんだ言いつつも、最後は必ず協力してくれるという安心感も良い。上司が頼もしいというのは、テオら財閥側がとことん権力による支配構造で成り立っている事と対照的に描かれ、より一層心強く映る。
シリアスなストーリー展開とキレの良いアクションで魅せてくれるが、随所に挟まれたコミカルなやり取りの数々が絶妙なスパイスとなっており、思わずクスリとさせられる。
広域捜査隊と所轄署との対立、仲間や上司とのコミカルなやり取りは、日本の『踊る大捜査線』シリーズを彷彿とさせるが、TVシリーズでこそ輝くあちらよりも、こちらは映画映えした作りとなっている。
「後悔するぞ」と脅すチェ常務に対して、ジュヨンの「あの人と結婚して後悔してる。これ以上後悔することなんてない」と言ってみせた姿に痺れた。お金と高級バッグに一度は心揺らいだ自分を恥じ、悔しさから署まで訪ねてくる姿もグッと来る。
ラスト付近でサラッとカメオ出演するマ・ドンソクに驚く。あれだけ僅かな出演時間にも拘らず、しっかりと存在感を残していくから面白い。ともすれば、彼がつけ上がったテオに最後の鉄槌を下すのかと期待もしたが、今回は大人しく下がっていく。
テオ役のユ・アインの演技が良い。生意気で世間知らず、傲慢で他者を顧みない性格は絵に描いたようなドラ息子。親の金と権力で好き放題する悪道っぷりが実に不愉快(褒め言葉)。クライマックスで次第に追い詰められていく様、その果ての高揚感から箍が外れて暴れ回るサイコパス感も良い味を出している。
そんなテオに振り回されるチェ常務役のユ・ヘジンも良い。上司の為に知恵を回す中間管理職の涙ぐましい努力が、彼を憎めない悪役として魅力的にしている。
【総評】
正義を貫く王道の熱血刑事の主人公、脇を固める個性的なメンバー、狡猾な手段で立ちはだかる敵役とクライマックスでの形勢逆転。刑事モノのエンターテインメントとして必要な要素を揃え、それらが絶妙な塩梅で展開されるアンサンブルが心地良い。
公開を目前に控えている続編にも期待したい。
スピード感が満載の終盤に、「彼」が登場
韓国映画の王道!面白い
紛れもなくマ・ドンソク😂
いやぁ、いいわぁ😆
2時間半もあっという間で、つまりそれだけ面白かったって事です☺️
確かにファン・ジョンミンは正義の味方も極悪人もどっちも上手くて、ザ・役者っていうのはこういう人の事を言うんでしょうね😌
今やいい人常連のユ・ヘジンが悪役なのも新鮮でしたし、ユ・アインはいい人役も上手そうな感じがするし、とにかく役者陣の皆さんが上手いから、観ていて全然飽きませんでした🥳
こりゃあ、来週からの続編も楽しみだけど、来週のデートで観るために、おいしくて泣くときを残しているわ、アンジェントルマンもよさそうですし、皆大好き髙石あかりのゴーストキラーやリーアム兄さんのプロフェッショナルも観たいし、サイレントナイトもちょっと興味あるしで、いやぁ贅沢な悩みです(^^ゞ
これだから韓国映画は...
サブスクで見よう見ようと思ってて見てなかったらカムバック上映で映画館で見れるようだったので見てきたら最高すぎた!
犯罪都市の元祖のような近しいものがありもろタイプでした!もちろんベテランが先なのですがね。
毎度思いますがなんで悪役があんなぶっちぎりに憎いんでしょうか。憎すぎてイライラするからこそ最後スカッとしてほんと韓国映画の中毒性ってここにあるなと。
日本もそんくらい行ききってほしいな。
ちょっとビビってないか?といつも思ってしまいます。
しっかりおもろポイント作ってくれているところにも緩急あって最高でした。
話はそれますが、映画館で声出して笑う人ってなんなんでしょうね。我慢できないんでしょうか。
せっかく面白いところでもバカでかい笑い声されると冷めちゃうので、周りを考えて堪えてくれないかなと毎度思います。(だいたいおっさんかおばさんなのでお心あたりある方は少し見つめ直して頂けると助かります)
笑いのツボがあまり浅くない私からすると、対して面白くないところでも都度笑われることが冷めポイントなので、静かに見てほしいなと毎度思います。
映画に関係ない私的なことですみませんね...
最後にマ・ドンソクも出てきて最高な爽快な締めくくりでした!
古傷マウンティングチーム
特殊強力事件担当・広域捜査隊のベテラン刑事ドチョルと仲間たちが、大企業シンジングループのバカ息子を追う話。
かなり面白かったのは憶えていたけれど、大まかにしか憶えていなかったので、カムバック上映を劇場観賞。
捜査協力してくれた運送会社で働く運転手が、給料未払いの上解雇されたことで、本部に乗り込み交渉したが、飛び降り自殺を図ったと聞きつけたドチョルが、不穏な様子を察して巻き起こっていくストーリー。
事件性無しとかポンコツ所轄かと思いきや、何でもかんでも買収、買収また買収の成金ボスや、やりたい放題のテオに1人で立ち向かうのかと思わせつつも、なんだかんだナイスチームで孤軍奮闘。
それにしても、胸くそ悪いアホボンボンを描かせたらやはりK映画は天下一品ですね。
ちゃんと派手な見せ場もあるし、テンポも良いしわかりやすいし、コミカル要素もうまくハマっていてやっぱり面白かった。
勧善懲悪のアクション映画。 刑事(善側)も満身創痍。
韓国では、「 財閥 = ワル ! 」 という図式が定番らしい。
警察での取り調べ中の「掃除」って、マブリーの映画の定番ギャグだと思ってたけど、韓国映画の定番ギャグだったんだと思った。
2015(平27)のリバイバルと知らずに鑑賞 (^^)。
鑑賞後、来週 4/1 1 ㈮ からのPART2公開前に、1週間限定のリバイバル上映と知る。
面白かったから来週のPART2が楽しみだ。
マ・ドンソクさん登場で、ラストに笑いオチ
マ・ドンソク!?…
あれ、友情出演か何か?そのままブチのめしたら面白いけど、ミス・ボン・ナイス締めで良かった。管轄外なのに事件解決に執念燃やすファン・ジョンミンの軽快なアクションが小気味良い。如何にもドラ息子のユ・アインの傍若無人ぶりがラストの爽快感を一層引き立てた。その頃から薬物投与していたのだろうかと思うほどキレた演技だった。脇を固めるユ・ヘジン、オ・ダルスはどの役演じても、人間臭くて、何となく憎めない。所々笑いもあり、何と言ってもテンポが良い作品。
突然のマブリー
Amazonで。
これって原作もの?
ファン・ジョンミン好きなので観られてうれしいです。
「アシュラ」ではこれでもかってほど悪い市長だったけどこれは真逆の軽くて雑だけどホネのある真っ当な刑事。
「ガーディアンズオブギャラクシー」はじめコメディ色の強いチームものが好きなので、最初の現場の場面から即座につかまれた。
C調でうだつの上がらないヒラ刑事が、巨大な財閥の御曹司に挑む…という時点でもうだいたい予測はつくけど、意外にハードルが低いというか、長いわりにそんなに複雑なプロットにはならなかった。
たぶん韓国ならではの大盛りサービスってことなんだろうけど、もう少しコンパクトでも見やすかったと思う。
でも、往年の刑事ものが好きな人なら観て損はないと思う。
ファン・ジョンミンは最高にステキでした。
マ・ドンソク!
いわゆる普通の勧善懲悪もので、韓国らしいコメディタッチ。
いま気づいたけど韓国映画って何かしら独特のコメディ要素いれてくる傾向がある気がする。
さて本編は割とよく見る熱血刑事ものなので置いとくけど、
作品のクオリティを引き上げたのは悪役・テオの存在だと思う。
もう満場一致のクズ野郎で、しかも金持ちっていう 笑
上級国民、勲章持ちなどなど日本でも注目を集めているテーマですから
見てるこっちもちょっと他人ごとじゃねえぞっていう。
そんでクライマックスからまさかのマ・ドンソク!
きっとカメオ出演なんだろうけど唐突すぎて噴き出してしまった。
めちゃくちゃ面白いってほどじゃないけど、普通以上には面白い。
あんまり期待していなかっただけにちょっと嬉しい誤算でした。
快作
財閥の暴走を止めろ!
ドチョル刑事vs巨大権力&テオのクソガキ。
『ベテラン』鑑賞。
*主演*
ファン・ジョンミン
*感想*
久々の韓国映画。評判が良かったので、期待して見ましたが、結構面白かったです。
熱血ベテラン刑事のソ・ドチョルは悪を絶対に許さず、暴力で解決する型破り刑事。
広域捜査隊のメンバーも個性的ですが、前半はドチョル刑事一人だけ活躍。
ある大企業で起きた転落事件。一見、ただの自殺に見えるが、ドチョル刑事は財閥のバカ息子のテオが絡んでいると思い、大企業の捜査に挑むが、韓国政府や警察の上層部から圧力がかかって、壁ができて、捜査の打ち切りを迫られてしまう。
しかし、その壁を壊すのがドチョル刑事!
中盤から大企業の腐った実態が映し出され、財閥の息子テオの恐るべき性格が解ります。まさに人間のクズの一言。よくまぁ~あんな事できるな、、バカ息子じゃないですよ。クズです。
オーシャンズ11のようなチームワークとして捜査するのかな?って思ってましたが、違います。ドチョル刑事一人で単独捜査してます。でも、後半からやっとチーム一丸となって発揮してくれました。
話のテンポも丁度良くて、見応えがありましたが、あのテオのクソガキが腹立ちますね。最後はドチョル刑事のおかげでスカッとしましたが、いやぁ~権力って怖い!壁が厚すぎるよ!(^^;
総じて、めちゃめちゃ面白かったです!巨大企業の闇を存分に映し出されてたし、アクションシーンもお見事でした。それにしてもどれも痛そうだったなww
最後にマ・ドンソクが出てた!びっくりした!(笑)
娯楽と問題提議を見事に昇華させた!
全70件中、21~40件目を表示