レヴェナント 蘇えりし者のレビュー・感想・評価
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きれいな映像でした。
今回アカデミー賞のパブリックビューイングを観てきたので、そのときから観てみたいと思い始め、IMAXで観てきました。
細かくは書きませんが、勧善懲悪と情けは人のためならずと良い結末でした。デカプリオも良いですがトムハーディが更に良かったです。
《息子への愛》は、人をこんなにも強くさせるのか?
ひん死、裏切り、極寒、復しゅうーーこの男の「生きる力」が、見る者すべての胸を打つ極限のサバイバル・ドラマ!
レオナルド・ディカプリオが念願のアカデミー賞主演男優賞を獲得した「レヴェナント 蘇りし者」が、本日公開。
目の前で息子を殺害され、ひん死の状態で極寒の荒野にひとり置き去りにされてしまった伝説のハンターが、息子への思いだけを頼りに決死のサバイバルに挑む。壮絶なドラマが、ついに幕を開けるーー
本作のタイトル「レヴェナント」とは、「黄泉の国から戻った者」という意味。極寒の荒野にひん死の状態で置き去りにされながらも、凍りついた川を泳ぎ、木の根を食べ、先住民の攻撃をかわし、300キロにおよぶ魂の徒行を繰り広げたという、実在した伝説のハンターの壮絶なサバイバルが描かれる。彼はなぜ死の淵から這い上がり、「黄泉の国から戻った男」となれたのか。それは、愛する妻との間に授かった最愛の息子、目の前で失ってしまった我が子への思いの力に他ならない。圧倒的な力で描かれる父と息子の固く尊い絆に、心が強く揺さぶられるのだ。
音楽よい
凄惨なシーンにくぎ付けであっという間に終わった。そういう意味で退屈はしないが、冷静に考えれば大げさに作っている面も多々ある。もっと吹雪を避けられる所で野宿できないものか?レオ様が、いないと砦まで帰れないって言って運んでいたのに、みんな無事に帰ったのはなんで?緊急避難という意味でいけばフィッツジェラルドは絞首刑になるほどの罪か?隊長だって一瞬そうしようとしたくせに、お金をやるから最後まで面倒みろなんて。まあ、フィッツジェラルドははなっから金目当てなところはあるけど、だからってあんなに正義の味方になるのは虫が良すぎる。しかもレオ様とフィッツジェラルドを追っかけはじめたら「(フィッツジェラルドじゃなくて)インディアンだったら?」とネガティヴ発言ばかり。ちょっと無理なキャラクター設定。
レオ様は念願のオスカーで、それはファンとしてもうれしいけれど、このくらいの演技ならずっとしてたと思う。
龍一さんはさすがのできでした。
鬼気迫るリアルさ!!!
上映時間2時間30分、
上映中体感時間2時間
上映後の体感時間3時間くらい。
何が言いたいかというとぐったりする。
つまりそういうことだ。
見所その1はやはりディカプリオの演技!
作品の冒頭に熊に襲われ瀕死の重傷を負うので
前半はほぼ息遣いだけでしか喋らないのですが
なんというか、これだけで御飯がいける。
鬼気迫る演技に裏付けされた素晴らしいリアルさです。御飯おかわり。
見所その2は圧倒的スケールの風景描写ですね。
どうせ3Dで起こしてるんだろとかそういうことは別にどうでもいい。
ただただ、美しい。
どうか邦画よ、ここまで追い付いてきてくれ。
見所その3。
音楽。
坂本龍一(さんがどこまで関わってるのかは分からないが)の織り成す実に重厚な音楽テイスト。
作品観をぶち壊すような音楽一切ありません。
見事にマッチしております。
デメリットとしては
・2時間36分の上映時間
(上映前には必ずトイレいきましょう)
・R15指定の残酷描写がやや多い事
(熊に襲われ全身血だらけ、馬の内臓を剥いでその馬で…)
・展開はやや遅め、非常にゆっくりと進んでいきます
ぐらいかな。
何れも、観たいという気持ちがあれば特に気になりません。
最後に。
DOLBY-ATMOS表記があったのに
ATMOSスクリーンで一回もやらない映画館…
潰れればいいって思うな!仕方無いけど…。
全く新しいディカプリオを見れた気がする。
「レヴェナント 蘇えりし者」字幕版で鑑賞。
最初は観るつもりはなかったのですが、アカデミー賞を受賞したと知ったので、観に行きましたw
感想は、面白いというより、凄かったの一言につきます。
レオナルド・ディカプリオの作品はいくつか観たことありますが、この作品は、全く新しいディカプリオを見れたような気がしました。
そして、なんといってもカメラワーク。
「バードマン」みたいにずーとワンシーンのみ上映されてましたが、今回は、アクションシーンがほぼワンカットでした。ホントに自分が映画の中にいるような感じがして、凄かったですw
あと、ディカプリオがグリズリーに襲われるシーンがとても迫力がありました。鼻息、ヨダレが、非常にリアルでしたし、ディカプリオの演技が良かった。(^^)
「マッド・マックス」で主演されてたトム・ハーディは、今回は、仲間を見捨て、グラスの息子のホークを殺害するというとんでもない悪党を演じてました。
とにかくクソ野郎です。(笑) 平気で仲間を見捨てて、息子まで殺害するとは、、
これ、真実なんですよね? いやぁ~信じられませんw
始まってから少々、物語の全体像が掴めにくいですが、だんだんと掴めるようになりました。
映像、ワンカットのアクションシーン、グリズリー、ディカプリオのリアルな瀕死の演技、グロシーンがもう、全体的に非常にリアルてした。
これはアカデミー賞受賞してもおかしくないです!w
ディカプリオ最高!!\(^o^)/
念願のアガデミー主演男優賞
体重が300キロもある大熊が無防備におなかを上にして、すやすやと眠っている。そのおなかに顔をうずめて熊の匂いを胸いっぱい吸い込んでみたら、どんなに幸せな気持ちになれるだろうか。写真家、星野道夫は、地元の青年たち熊の生態調査のために冬眠中の熊の穴の中に入り、熊の健康状態を調べていた。時として空腹で眠りの浅い熊が目を覚ましたら、大惨事になるところだ。とても危険な調査で一刻も早く仕事を終えなければならない。でもその場で彼は去りがたくて思わず、熊のおなかに顔をうずめて深呼吸する。暖かいおなかから干し草の香りと、柔らかい野生動物の体臭がしたという。その彼の姿がありありと想像できて、もしそんな幸運に恵まれたら、きっと同じことをしただろうと思う。星野道夫のエッセイは、極北の空気のように乾いていて、ブルーがかった氷の色がする。彼はアラスカの写真をいくつも撮影していて、空気に様々な美しい色があることを教えてくれた。アラスカ極北の映画をみていて、星野道夫さんのエッセイと写真集を思い出した。彼は、エスキモーの国、ラップランドが大好きで、たくさんの美しい作品を残したが、熊に襲われて亡くなった。今年は彼の死から20年目にあたる。
映画「レラヴァント 蘇りしもの」は、そんな極北の淡い光と、ブルーに近い冷たい空気が映画の中でよく再現されていた。
大熊と戦って生還した男が、理不尽に息子を殺されて、復讐することに命を懸けるというお話。いつも映画界に新しい話題を提供してきたメキシコ人のアルハンドル ゴンザレス イリャリトウ監督、エマニュエル’ルベッキが撮影監督をしている作品。彼らは撮影技術の壁をいつもぶち破る革命児でもある。
ルベッキは、「ゼロ グラビテイ」で 宇宙空間を作り出すために、照明装置のついた巨大な箱を作り、その中で演技する役者がいっさい影ができない空間を作り出してカメラを回した。そこでリアルな宇宙遊泳を撮影することを成功させた。
「バードマン」では、役者を酷使するカメラの長まわしで、従来のやり直しのきく撮影の仕方をあえて拒否して、限りなく舞台に近い映画を作ってくれた。
今回の映画では、照明をいっさい使わずに自然のありのままの採光だけでカメラを回した。撮影装置や設備を効果を出すために使わずに、あえて手間暇をかけて、日照時間の少ない極北の自然光だけでフイルムを撮影した。だからフイルム全体が、くすんだブルーで何とも言えない氷の世界の美しさに満ちている。空気が寒さのために凍って霧が降っている。そんな画面に音楽が実によくかぶさっている。坂本龍一が音楽を担当しているが、音楽だけでなく、雪解けの水の流れる音、風が揺さぶる木々の音、人の呼吸する音などが効果的に使われている。男の荒い呼吸音で映画が始まり、その荒々しい呼吸が止まるところで映画が終わる。
零下数十度の厳しい冬のアラスカ、人の生きることができる極限で、スタントマンなしでレオナルド デ カプリオが好演している。厳しい自然、暴力的な開拓者たち、先住民族の土地への侵略、無法地帯の状況を強い男だけが生き残る。究極のサバイバル。
監督がイニャリトウと、ルベッキで、主演がレオナルド デ カプリオだというだけで、この映画は観る価値がある。このような極地で熊と戦った男だけが、自分が殺した熊の毛皮を羽織ることができる。熊との死闘で生き残った男の、死の床に敷かれるのはその毛皮だ。そしてたくましく生き残った男が身にまとうのもその毛皮だ。うらやましくても横取りなどできない。誇らしく大熊の毛皮を最後まで身から離そうとしない、立派な毛皮を着たデ カプリオが男らしい。ストーリーは単純だが、映像が美しい。
この映画でデ カプリオは、英国アカデミー賞主演男優賞と、ゴールデングローブ主演男優賞と、オスカーで主演男優賞を遂に獲得した。この人ほどハリウッドの映画興行に貢献している役者はあまり居ない。1997年若干22歳でジェームス キャメロン監督の不朽の名作「タイタニック」を主演し、ハリウッド前代未聞の興行成績を記録した。数字では全米6億ドル、世界で18億3500万ドルを稼ぎ映画史上最高の世界興行収入を記録して、ギネスブックにも登録されている。作品は11部門でアカデミー賞を受賞したが、デ カプリオに何の賞も与えられなかった。その後、「ギャング オブ ニューヨーク」(2002)、「キャッチミー イフ ユーキャン」(2002)、「アビエーター」(2004)、「ブラック ダイヤモンド」(2006)、「シャッターアイランド」(2010)、「インセプション」(2010)、「Jエドガー」(2011)、「華麗なるギャツビー」(2013)、「ウオルフ オブ ウォールストリート」(2013)など、次々と映画をヒットさせてきたが、彼は毎年話題になるだけで、これまで一度としてアカデミー主演男優賞を与えられることはなかった。今回は、遅すぎた受賞。でもとにかく、やっと念願のオスカー主演男優賞が与えられて良かった。
今年のアカデミー賞は、2月28日、ハリウッドのドルビー劇場で発表されたが、レオナルド デカプリオが主演男優賞を受賞した瞬間、会場の人々は、スタンでイングオベーションで彼の受賞を祝福した。本人は本当に嬉しそうに、この映画によって環境破壊と地球の温暖化についての関心と理解が深まることを願う。この賞を世界中の先住民族の人々への文化と歴史に対する尊敬とリスペクトとともに捧げたい。いう内容のスピーチをした。
今年のアカデミー賞は、候補作が挙げられた時点で、「ぺイル、メイル」と、白人で男性中心の選考で偏っていると批判されていた。それで司会を黒人のクリス ロックにしたり、ショーの合間のパフォーマンスに黒人歌手を多用するなど名誉の回復に一生懸命だった。 また、受賞の合間にステージで、レディガガが、「TILL HAPPEN TO YOU」をレイプの体験者サバイバー達とともに歌ったパフォーマンスは、会場を圧倒し満場のスタンでイングオベーションで賞賛されていた。アカデミー賞も、ただのお祭りから、まともに政治的になってきたものだ。
ともかく、レオナルド デカプリオがこの映画で、主演男優賞を受賞したのは妥当デ、良かった。
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