レヴェナント 蘇えりし者のレビュー・感想・評価
全68件中、21~40件目を表示
ベアグリスかな?
ディスカバリーチャンネルのサバイバルなベアグリスさんを彷彿とさせた
熊のシーンやら、馬のシーンやら
話の内容はなんと言ったらいいのか、
…微妙でした…
映像は綺麗だった
でも結局なんだったのかなあって
インディアンとの関係とかうやむやに終わるし
奥さんとの回想シーンも謎
雪が降って極寒だろうにあまり寒そうじゃないなあと思ってみてました
平気でじゃぶじゃぶ水に入っていた
ディカプリオは小汚いなーくらいの感想しかなかったけど
隊長がかっこよかった!
あと裏切り者の演技も腹が立ってよかった
結局復讐できたけど、それで…?
となってしまう。
これで相手を殺さなかったらまたいろいろ感じたと思うけど
結局自分で手を下さずインディアンが殺すって…
すっきりしない中途半端な復讐劇
レオ様 むごすぎる・・・
レオ様のファンなので 劇場で観損ねていたので
即 レンタルして観ました・・・
アメリカ人と先住民族との問題などを描いた作品なのでしょう
森の中の風景が 寒々しく寂しいのですがとても美しく描かれて
いましたが・・・・
どうもレオ様がむご過ぎました
熊に襲われ 押し倒され 噛みつかれ ふりまわれ
さらに 濁流にのまれ流され
あげくに崖から転落して・・・
それでも死なない 不死身のヒーロー
(実際なら死んでしまうのでは?)
何だか邦画の劇場版「MOZU」の主人公倉木が浮かんでしまいました
レオ様があまりにも痛々しくて アメリカの過去の問題を
描いているのでしょうが 主人公のつらいシーンばかりが
印象に残り つらい映画になりました
でも大自然は本当に美しかった
この映像美は映画館で観たかったです
レオ様 お疲れ様と言ってしまいたい作品です
生命達へ
ひとりの男の復讐劇は、私を深く長い生命の歴史へと誘う。
過酷な自然界に住む子熊と母熊、バッファローの群、インディアンとその馬達。
ディカプリオ演じるヒュー・グラスと共にスクリーンに写しだされたのは、そんな彼らの荒々しい呼吸とたったひとつの真実だけでした。
私達は、喰い、喰われ、助け、助けられ、生きて、そして死ぬ。
生命は遥か遠い昔から、生かされ生かしを繰り返し、そして私は今ここにいる。
ラストでイリャニトウ監督は、正気を失い争いを繰り返し続ける私達人類に、生命の象徴とも言うべきヒュー・グラスを借りてある言葉を託しました。
「復讐は神の手に委ねる。俺の出番ではない。」
ビックリするほど、何も来ない
この映画はいろいろなことを考えさせる。
まず、主演男優賞とはいったい何なのか?30年程ずっと疑問に思っているが、今回はわかりやすい。どうやら一番頑張った人に与えられる賞のようだ。ディカプリオの今回の頑張りはかつて受賞できなかったいかなる映画よりも頑張っているように思える。アカデミー賞を獲るぞ、という気迫は全面に感じ取れ、結果がついてきて本当に良かった。
次。クマという動物はどういう力加減で襲ってくるのか?
一発で殺せる相手をギリギリな感じで生かして、いったん休憩してまたギリギリ死なない感じで襲ってくるというのは勉強になった。ま、一撃で殺してしまっては頑張ってるディカプリオが報われず、映画もそこで終わってしまっていたので好都合な習性だった。
途中、その人を選んだらアカンやろ、という人を隊長が選ぶシーンがあった。隊長は後々痛く後悔している感じだったが、いやいやいや。あれはアカンで。絶対そいつ選んだらアカンで、と映画館全体で突っ込むべきだった。リーダーシップを問われる人選だった。
ま、その人選の結果、当然と思われる悲劇が起こったわけだが、ここまで、おおよそ映画の予告編で聞いていた内容なので、特に驚きはなかった。
しかしながら。
予告編も考え直してほしい。だいぶ、物語の深いところまでいってしまっている。
結局、ここから先まさかただ単にサバイバルして、復讐するような展開になるんじゃないか?という疑念の元物語は展開するのだが、まったくもってその予想を裏切ることなく、ただただ壮絶なCGとディカプリオの頑張りが展開される。
考えてみたら、欧米のアメリカ原住民侵略戦争というのはそれ単体で大きなテーマである。
ところがこの映画はびっくりするほど、この側面については核心をつかない。主人公は中立的な立場のような描かれ方はしているものの、その辺はかなり曖昧な描写になっている。
見事なまでに暴力シーンや大自然や馬の体内などの描写ははっきりと表現しているのに、難しいことはいいじゃないですか的な感じになっているのは作り手のどういう意図なのか?
終わってみれば結局なんだかよくわからない映画でした。
迫力
レオ様念願のオスカーおめでとう記念に見た。
迫力がすごい。泡吹いて唸り声あげるレオ様すごい頑張ってる。そりゃオスカーあげたくなるよな。
生きて復讐することへの執念がとにかく凄まじい。あらゆる手を使って執念を描き出してくる。地面を這い、冷たい激流に揉まれ、雑草や屍肉を喰らい、死ねばよっぽど楽なのに、とにかく生き延びる。
馬の腹から胎児を引きずり出して、その中に包まるシーンが凄く印象的だった。なんだったら監督の性癖なのかと思うくらい生々しくて、グッときた。
そこまでして成し遂げたことが復讐。虚しい。観客にプレッシャーを与えて与えて与えてラストであの虚脱感。なんか癖になる感じだった。
映像が見せる物語に圧倒される
去年のバードマンがよくわからなくって、映像表現の最先端にいる監督だなぁというくらいしかわからなくって、悔しかったわけです。
で、今年のアカデミー賞でも、撮影賞に監督賞にレオ様の主演男優賞にと、キラキラ輝くイニャリトゥ×ルベツキ作品。
R15てことはバイオレンス…大丈夫やろかと思いながら見てきました。
やはりここはIMAXを初体験か、ということでプラス400円払って見たのです。というか、ポイント使ったから400円で見たのですが。明日から500円というゴールデンウィーク前にみました。
(とても余談ですが、IMAXって全部3Dメガネがいると思ってましたが違うんですね。。。もぎりのスタッフさんにメガネは?って聞いて教えてもらいました…はずかしや)
音と映像が確かにリアルでした。水の音、空の色、熊の臭そうな感じ…
言葉の少ない物語でしたが、画と自然の音と光によって紡がれる物語を堪能しました。
役者も良かったです。レオ様は久々に見ましたが貫禄でましたねー。馬のお腹にはいるあれは、本物のお馬さんに協力してもらったのですかね、、あそこがうぇってなりました。トムハーディも説得力のある悪さって感じで、おおっておもいました。
彼らくらいしか知らないかもなーて思っていたら、またまた会えたドーナルグリーソン!!!彼好きなんですよねー。
、、、見たの一ヶ月前なので、熱が冷めてる部分はありますが、レヴェナントはわかった気がしました。わからなくて歯がゆい感じはしませんでした。
それどころかとても見入ってしまう映画でした。
「役者バカ」ディカプリオの魂の演技
瀕死の怪我を負った男が、山中で仲間に我が子を殺害された復讐心から、いやもはや「復讐心だけ」で生還し、たった一人で雪山の中をサヴァイヴする。前半の1時間ほどはセリフも語りもあるものの(寡黙なディカプリオと雄弁なトム・ハーディという対比が効いていた)、多くはディカプリオの一人芝居からなるこの映画は、セリフもごくわずかなものに限られ、サヴァイヴァルする男の姿だけでドラマを構築する。そして、ディカプリオという役者バカはこれを完璧なまでに演じ切る。
彼にとってセリフなど必要ではない。いっそストーリーさえ必要ない。肉体と呼吸と表情のすべてを尽くして、役柄が体の内に抱え込む怒りと悲しみと復讐心と痛みと興奮のすべてをスクリーンに表出し、刻印のように焼き付けていく。ちょうど同年公開の映画で、一人で奇跡の生還を果たす映画がもう一本あった。しかしそちらよりも更に生々しく血腥く汗まみれ糞まみれの生還が「レヴェナント」では描かれる。それをディカプリオは体当たり以上のぶつかり方で表現する。「演技」という言葉の意味を改めて考えさせられるほどの熱演。2時間半の長い映画でありながら、しかも後半はセリフ数も一気に減る中、むしろセリフのあるシーン以上にディカプリオの一人芝居こそがドラマティックで引き付けられてしまう。
しかし映画は何もディカプリオの演技だけに頼ったものであるはずがない。アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥは前作「バードマン」でも撮影の技巧的な部分で才能を見せていたが、今回も彼の演出と撮影技術の面において驚愕する部分が大きい。「バードマン」での映像がいわゆる「技巧的」であったのに対し、「レヴェナント」で見せる演出は「技術」よりも「生々しさ」を感じさせるものになっている。
演出・演技・映像・音楽・・・あらゆるものがすべて高水準で、復讐に燃える男の「生」への強いこだわりと、時折感じる悲哀が、実にたまらなくて、もう天晴れとしか言いようがなかった。
降ってくる雪を食べる、わずかな微笑みのシーンも印象深い。
復讐を糧に生きる男の姿を通じてイニャリトゥが描きたかったものは何か?と考えたとき、まさか親子愛の話ではないし、まさか命の尊さでもない、広大な自然の勇ましさでもないし、苦しみを乗り越える強さでもないと気づく。ラスト、復讐だけを支えに生き延びた男が、その復讐心を手放す瞬間に最大のドラマとカタルシスが訪れ、答えを見たような気がした。
映像美
たった一人で厳しい大自然と、敵対するインディアンの集団から逃げ、生き抜いて復讐を果たすというシンプルかつ生命力もりもりのストーリーも素晴らしいけど、
圧倒的な映像美が凄い。
元気なくしたときに何度でも見たい。
作品の時代背景を調べるのも面白いんだけど、
この映画を見るときにはそんな難しいことどうでもいいんだよね。
生々しい迫力あるサバイバルと主人公の執念がメイン。
でもインディアンと開拓者たちの取引や、人間狩り、すれ違う場面を見ると、
開拓時代、実際どういうふうに人々は暮らしていたのかとても興味が出てくる。
DVD特典に付いてるインタビューと故郷を偲ぶ映像は、現実に今ある問題を映画とは別に考えさせてくれるからとても面白い。
個人的に何度も見たくなる作品。
レオナルドディカプリオのもごもごしゃべる様も、寒く厳しい自然で生き抜く狩人が
そこに甦ったかのようでとても素晴らしい。
熊のシーンは怖かった!最高!
もう一回映画館でみたい。
映画の中には神秘的なシーンやキリスト教の神を思わせる話が出てくるけど、
実際のキリスト教徒にとってはどうなんだろう。
私はキリスト教徒じゃないからなのか
あんまり深い感銘は受けない。不思議な感じで映画に色を添えてくれるように感じる。
復讐の話も、教会のシーンも、これを通してこの映画にどんな感銘を受けるのか気になる。
一度死んだ男の生きる力
アカデミー賞とかあんまり興味なくって、
トム・ハーディが好きという理由だけで観たけど、
レオナルド・ディカプリオの息を飲む迫真の演技に圧倒されっぱなしだった。
セリフの少ない役で表情のアップが多かったけど、
それだけで十分に興奮した。
話の半分以上はサバイバル中のサバイバル。。。
クマに襲われたり、馬の内臓引きずり出したり、
グロがわりと多くて思わず目を背けたくなるようなシーンも多々あったけど、
復讐を誓って生き返った人間のすさまじさがすごくリアルだった。
しかーし、トムもめっちゃよかったよね?
あんなに甘いマスクなのに悪いオッサン役もドハマリ。
ドーナル・グリーソンも最後は残念だったけど、
イケメン隊長っぷりがかっこよかった。
観終わった後、食欲が無くなって夕飯食べれなかったな 笑
何を訴えかけたいのか…
殺し合いが多くて疲れました。
熊との闘いはどやって撮影したんやろー?凄いです。そして怖いです。
もう、バイキン一杯入ってそうでよく回復したな…
助けてくれた恩人の人がフランス人に殺されたのはショックでした。
最後はなんで2人で探しに行ったのか謎。
数十人で行けばええのに。
そして、助けてあげた原住民の女の人は何故お礼を言わなかったんや??
まぁ、見て損はないかな。
サバイバル!!
予告を見たときは、家族が敵対組織に殺されて満身創痍の主人公が悪魔と契約してとてつもない力を手にし、敵対組織へ復讐をするという内容だと思ってました。
でも、全然違いますね。
自分がクマに襲われて虫の息になっている時に仲間でるはずの人間に息子が殺される。しかも、殺された理由が主人公のせいでもある。
それから息子の近くで死のうと近づくが死ねず、そこで復讐をすることを決意?する。
そのあとからがすごいサバイバル!!
個人的にはこういった話は大好物なのでとても嬉しいです。
はっきり言えば、途中から主人公が可愛く見えてくるという現象にも陥りました…。
途中で出会ったインディアンとの暮らし?の内容がとても癒しでした。
サバイバル映画が好きな人は好きになれる映画ですね
レオ様〜
さすがでした。
ザ・サバイバル!
どこまでがCGでどこからがリアルなのか、
本当に引き込まれた。
思ったよりかなりエグいです。
熊に襲われて瀕死になり、
自分の利しか考えない味方に
息子を殺され見殺しにされ、
追ってくる民族からひたすら逃げ、
復讐のために生きる。
逃げてる途中で崖から馬共々落ちて
馬が死んでしまうんだけど、
腹を切り裂き内臓を取り出し、
「あ〜大事な食料だよなぁ」
って思ってたら、その中に入って
暖をとって一晩明かしたのにはたまげた。
髭が凍るほどの極寒の中での
サバイバルだったからね…
サバイバルってそこまで
考えないとダメなんだ…!
自分がサバイバルするような状況なんて
絶対ないと思うけど、
勉強になったな。(笑)
ただ、最後息子を殺した憎き相手と
対峙して一対一で殺り合うんだけど
(これがまた見てるだけで痛い)
このために生きてきたんだから、
最後は神任せにせず、
自分の思うように復讐を遂げて欲しかった。
レオナルド・ディカプリオの
演技ありきの映画。
とにかく痛そう。
命の危機を何度も感じた。
見応えはすごくあります。
エンドロールに、RYUICHI SAKAMOTO
って出たときは、思わず
「お〜」と声が出ました。
生を考える、、、
レオ様初アカデミー賞主演男優賞作ということで観に行きましたが圧巻です!
観る前までは、これ長すぎない?と思ってましたが、なんのその。ずーーーっと緊張感の連続にハラハラドキドキ。
実話に基づいているとのことで、まぁ、多少は脚色しているでしょうけど、あれで生きているのが凄い!!あんなタフな人間いるんですねぇ。普通に考えて、出血多量、感染、栄誉不足、低体温、どれも割と致死枠に入っていたかと。
また、時代背景も残酷ですよね、、、立場違えど、生きるため、家族のためにたくさんの無駄な殺生や暴力、盗難などが行われていた時代。改めて、自分の今の環境を有難いと感じてしまいました。
仕事や人間関係でイライラすることも多いけど、食べること、眠ること、身の安全など再確認しました!
地に足付けて、生きていかなきゃあかんですね。
レオ様受賞はごもっとも!!鬼神のりうつってるかのような、迫真の演技でした!
おめでとうー!
演技力と映像の凄さ
壮大な自然と生々しい迫力満点の映像に引き込まれた。
ディカプリオの演技力も凄くて、細かい動きとかで痛みが伝わってきたし
内容よりも表情とかで感情移入出来たので最後まで飽きる事無く観れた。
ところどころ出てきてた妻の最後の言葉が何て言ってるのかわからなくて凄く気になってるけど。笑
それに続く最後のカメラ目線で何を伝えようとしていたのか、、
とにかく面白かった。
凄いんだけど・・う~ん。
映像は、凄まじい。本当に。
あの熊CGだそうですが、アップの息使いとか本物にしか見えない❗
過酷な自然の中でのサバイバルも見応えあります。
が、そちらが圧巻過ぎて、復讐の話が薄まってる?
生きる執念への動機が弱く感じました。
時々、幻のように出てくる妻が、意味不明。執念の源である家族愛的な部分が回想的な話でしか出てこないので、主人公の執念に感情移入しにくいかな。
敵役のトム・ハーディも利己的な人物で誉められたものではないが、あの時代ならば、(現代でも?)普通にいますよね。
なので、そこまで憎たらしく感じない自分の感覚がへんかな?(笑)
後、一番腹立たしいのは、映画会社!
ポスターとかに使われてる、主人公と息子が寄り添って寝ているシーン。
実際の息子は、青年か、大人じゃねーか!
幼い息子が殺されての復讐の話だと勘違いしてたよ。ああいう詐欺的なポスターやら、キャッチコピーやら、たまに腹立たしい。
凄まじい…
復讐劇ではあるのだが…。
その目的を遂げるまでが凄まじい…。
熊に襲われるとこなんて、席の背もたれにのめり込むかと思う程の迫力だった。
まさに死の底から這い出てき、そしてまた、死の底に突き落とされても諦めない。
最悪のハンターであった。
生半可な状況ではないはずだ。
雪山ってだけで困難な撮影であったろうと心底思える。
でも、それを微塵も感じさせない。
川に流されるわ、水に突っ込むは、裸にもなる。恐ろしいまでの執念だ。
標的を目の前にした、冷静さと狂気には震え上がった。
あの攻防には至るまでも凄まじかったが、それすら霞む程凄まじかった。
記憶に残るラス殺陣であった。
夥しいまでの血が、この物語の熾烈さを物語っていた。
だが、とにもかくにも、カメラが良かった。
とても美しいアングルで、血生臭い追走劇のはずなのに、その風景やフレームに見惚れてた。
復讐の行く末にグラスが見つけたもの
原作、荒野に生きる未鑑賞。
アカデミー賞でこの作品がノミネートされてからこの作品がどういう点で優れているかをWOWOWぷらすとで予め聞いていて、2ヶ月間待ち焦がれてたんだけど、ようやく観れたこの作品は1シーン1シーンが素晴らしく、まるで自分もグラスと共に荒野に佇んでいる様な錯覚さえ覚えて厳しい寒さながらも雄大な景色に感動していた。
ゼログラビティやバードマンでも思ったけど、エマニュエル・ルベツキの映し出すシーンが場面転換でさえも気を抜かず、どこで画面を止めても絵画の様でひたすら見惚れてたなあ…。
原作がアメリカでは幼稚園の劇になる程親しまれているらしいけど、そうとはちょっと思えないほどむきだしの人間模様に感じられたし、そんな中でキリストを信仰しながら数々の悪行を重ねるフィッツジェラルドと、信仰を持たないながらも復讐の最中人助けをするグラスやブリッジャーにアメリカ人が"信仰"するキリスト教の価値に疑問を持たざるを得なかった。
鑑賞中思ってたのが同じ"復讐"と言うテーマを描いた「METAL GEAR SOLID V PHANTOM PAIN」。
グラスもスネークも大事な物を失い、瀕死の重症から生還して復讐を為すけれど、その過程で得られるものが真逆の道を選択させる事になるってのは興味深いし、何の要素が二人の行く末を分けたかを考えると作品のテーマ性も自ずと解りそうな気がする。
事前にそういうシーンがあることは知ってたけど、それでもベジタリアンなのを表明しているディカプリオが作品の為にあんな血が滴る生肉や生魚を喰らうシーンは驚いたし、思わず口に出して「素晴らしい!」と言いたくなる程の役者魂を感じた。
過去に映像化された「荒野に生きる」もいつか観てみたいな…。
蘇りし者?
⚪︎
・大自然
・熊との格闘、息づかい
・喉の水漏れ、治療
・馬に入る
×
・長い
・内容がない、あるいは伝わらない
同監督の「ビューティフル」に近いかな、と思いました。「21グラム」と「バベル」みたいな。
「ビューティフル」のように死後の世界的な見方をすると「レヴェナント」も深みを増すかもしれません。
ディカプリオは1度死んでいながらジョジョ5部のブチャラティのように目的のために肉体が動いていたのではないか…?とか、説明が無い分いろいろ想像できますね。
軽い気持ちで観てはなりません
人間は地球上で唯一、火を使える動物。
高等知能を備えるがゆえ、プライド、尊厳、アイデンティティ、
様々な感情が渦巻きぶつかり合い、争い合う。
しかしそんな高等知能を持つ人間でも、太古からそこに存在する
大自然をあやつることはできない。
時に荒々しく猛威をふるう地球の前では、人間も所詮は
数多の動物の一種。
肉体も感情も全て飲み込まれてしまう。
なんだか不思議ですが、人間は他の動物とは全く異なる生物、という
思いと、人間も他の動物と変わりはない、という思いがごちゃまぜに
湧いてきます。
人間含む、全ての動物に備わる「生きのびる」という本能。
主人公グラスも瀕死の状態で、熾烈な大自然のど真ん中で
生き延びようと必死にもがきますが、これはフィッツジェラルドへの
復讐心があってこそ働いた本能。
そこまでして?
そこまで身を削って、人間としてのプライドを捨てて、動物になり、
もう元には戻らない息子のために、一人の男を追う?
わたしには到底わからない…あ、もうわたしここで死んでいいや、
てか死にたい、と何度思ったことか!
目前に迫る残虐な殺し合い、到底太刀打ちできない過酷で圧倒的な自然と、
一人の人間の尋常とは思えない執念とが全身に重くのしかかり、
疲労困憊してしばらくトイレでほっと一息…。
その後も1日ぐったりで、心身ともども削がれ軽くトラウマですが、
またもものすごいものを、撮ってくれたこの監督には
尊敬どころかもう畏怖の念すら感じます。
ぜひともIMAXで観てください。
全68件中、21~40件目を表示