「野蛮さとは」レヴェナント 蘇えりし者 伊織さんの映画レビュー(感想・評価)
野蛮さとは
大自然の中の、野蛮で醜い人間たちを
両者の対比でこれでもかと見せつけられます。
しかし見ていくうち、
その「野蛮さ、醜さ」は
大自然の中で生き抜くのに必要不可欠な、人間いや生物の根底に流れるものだと気づかされます。
今はスタイリッシュに品良く生きられている私たち。ところがレヴェナントの環境下では絶対にこんな生き方は出来なくて。むしろこの環境下でも人間が生き抜けたからこそ今があって。
当時の彼らを野蛮だ醜いと罵ることなんて、絶対に私たちには出来ないことだと思い知らされます。
レオの凄まじい演技から
生への執着を痛いほどに感じますし、
「生きる」とはこれほど泥にまみれて、
かっこ悪くて痛くて苦しいことだと
思い出させてくれる作品でした。
ただ息してるだけじゃだめだ。
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