「生命達へ」レヴェナント 蘇えりし者 ミカさんの映画レビュー(感想・評価)
生命達へ
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ひとりの男の復讐劇は、私を深く長い生命の歴史へと誘う。
過酷な自然界に住む子熊と母熊、バッファローの群、インディアンとその馬達。
ディカプリオ演じるヒュー・グラスと共にスクリーンに写しだされたのは、そんな彼らの荒々しい呼吸とたったひとつの真実だけでした。
私達は、喰い、喰われ、助け、助けられ、生きて、そして死ぬ。
生命は遥か遠い昔から、生かされ生かしを繰り返し、そして私は今ここにいる。
ラストでイリャニトウ監督は、正気を失い争いを繰り返し続ける私達人類に、生命の象徴とも言うべきヒュー・グラスを借りてある言葉を託しました。
「復讐は神の手に委ねる。俺の出番ではない。」
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