「人間はここまで生きられるのか。畏怖すら覚える“執念”。」レヴェナント 蘇えりし者 映画コーディネーター・門倉カドさんの映画レビュー(感想・評価)
人間はここまで生きられるのか。畏怖すら覚える“執念”。
【賛否両論チェック】
賛:主人公が体現していく、人間の持つ生きる執念に、畏怖の念すら感じられる。演者さん達の迫真の演技にも感動させられる。
否:かなりグロいシーンが多いので、苦手な人には絶対不向き。上映時間も長め。
普通の人間であれば、さすがに諦めて命を落としてしまうような極限状態にあってもなお、息子を殺された復讐心を胸に、厳しい大自然の猛威をくぐり抜けて行く主人公の姿が、人間の持つ“生への執念”を感じさせます。レオナルド・ディカプリオの渾身の演技に、思わず脱帽です。
弓矢で体を貫かれたり、クマに受けた傷痕が化膿したりと、描写はかなりグロくて、人によっては目を覆いたくなるかも知れません。終わり方も、やや物足りないかも知れませんね。
とはいえ、人間の限界を越えた壮絶な復讐劇を、是非劇場でご覧下さい。
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