「すごかった」レヴェナント 蘇えりし者 古泉智浩さんの映画レビュー(感想・評価)
すごかった
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アクションが素晴らしく息もつかせぬほどであった。クライマックスの死闘もまさしく本当の殺し合いを見ているかのようだった。お互いの体に空けた穴の数が多い方が勝ちのような痛々しさと生々しさがあった。
冬の雪山で野宿がつらそうだった。冬でなくとも山で野宿ですらつらい。心細い焚火だけで暖を取っていた。川にやたらと入っていった。昔の人はすごいとしか言いようがない。低体温症にならないのだろうか。
ディカプリオの超回復ぶりがすごかった。足の骨ってあんなに簡単に治るのか?と思うがあのくらいの執念があれば可能かもしれないと思った。
トム・ハーディが最後の最後まで憎たらしく最高の悪役ぶりだった。心底殺されてよかったと思った。
ただ、主人公は常に死にかけており、感情の持って行き場のない登場人物ばかりであまりに素っ気なく、とっつきづらい映画でもあった。
ここまでリアルな西部劇もあまり見た記憶がなく、リアリズムに徹しすぎているせいか西部劇であるという感じもしなかった。そんな類型を拒むかのようでもあった。
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