「Revenge is in god's hand. ディカプリオがアカデミー賞を受賞した復讐劇」レヴェナント 蘇えりし者 アキ爺さんの映画レビュー(感想・評価)
Revenge is in god's hand. ディカプリオがアカデミー賞を受賞した復讐劇
この作品でついに念願のアカデミー賞を受賞したレオナルド・ディカプリオ。アカデミー賞にふさわしく息子の復讐に燃える父親を熱演しています。
とにかくディカプリオさんがひどい目に遭い過ぎでした。インディアン(ネイティブ・アメリカン?)に襲われ、クマに襲われ大けがをし、息子を目の前で殺され、滝から落ちるわ、崖から落ちるわ、もうこれでもかと言わんばかりにハードな状況の連続です。木の根、生魚や生肉食べたり、極寒の中裸同然だったり、セリフも少なくうめき声と顔芸と・・・あれだけ頑張ったらさすがにアカデミー賞あげてもいいですよね(^^)ご苦労様でした。
さて肝心の映画の中身の方ですが、色々と凄い映画である事は間違いないのですが、個人的にはさほど面白いとは思いませんでした。基本的にアレハンドロ・G・イニャリトゥ監督の映画は玄人ウケはするけど一般ウケはしない印象なんですよね。いつも前評判がいいので色々と作品を観てしまっているのですが、どの作品ももう一回観たいとは思えないものばかり。うーん、一般人の自分にはきっと合わないんだろうなぁっと思います。
今回自然の映像美は素晴らしかったです。そしてインディアンの襲撃やクマに襲われる描写のリアルさは一級品でした。長回しの緊迫感はさすがです。その反面あれだけ大怪我したはずのディカプリオが最後の方では歩けるようになってたりと、とてもリアルな場面があるだけに余計にご都合主義な所が目立ってしまったような気がします。下手に上映時間が長く間延びするシーンも多いのでおかしな箇所を考える時間ができてしまっているんですよね。
グロシーンも多いですし、間違っても人におススメできる作品ではないですが、映画マニアを自称する人の登竜門としていかがでしょうか?