劇場公開日 1994年4月23日

「強い敵より弱い味方の方が怖い」カリートの道 らいぴゅうさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0強い敵より弱い味方の方が怖い

2023年9月16日
スマートフォンから投稿

悲しい

怖い

興奮

前にみていて、なんだか「スカーフェイス」とごっちゃになっていたので、BSで放送するのを幸い、もういちどみてみた。
眠くなったらまあ寝ればいいや~と気軽にみていたら、いや~やっぱりさすが、ひきこまれる。3:10AMまでまったく眠くならずに一気にみてしまった。
映像がきれいだし、音楽も重厚で美しい。ゴッドファーザーⅢをちょっと軽くしたかんじかなあ・・・。最初にラストシーンがでてきて、もう観客には、終末がわかっているわけです。神の目でみている。破滅にむかってまっすぐに、カリートの道はつづいていくのです・・・。
パチーノの男の哀愁ただよう名作。クライマックスのセントラル駅でのマフィアとの攻防シーンは手に汗にぎるゴージャスな場面だった。そしてあまりにも切ないラストである。ショーン・ペンのキレた弁護士ぶりもオミゴト。こんな格言を思い出す。「こわいのは強い奴を相手にするより弱い奴を味方にすることだ」

らいぴゅう