「多民族国家マレーシアならではの複雑な人間関係」タレンタイム 優しい歌 ひでちゃぴんさんの映画レビュー(感想・評価)
多民族国家マレーシアならではの複雑な人間関係
クリックして本文を読む
タレンタイム(才能の時間=タレントタイム)に出演する女の子ムルーと
耳が聴こえないムルーの送迎係の男の子マヘシュ、
そして成績優秀でギター&歌もうまいハフィズ、この3人とその家族を中心とした
心温まるストーリーでした。
マレーシアが多民族であるがゆえに、
ムルーの家族構成が非常に複雑で、マレーシアがどんな国なのかがわかっていないと
非常にわかりづらいと思います。
私もよくは知りませんが、鑑賞前にざっと調べておいてよかったです。
家庭環境もさることながら、生活・文化なども映画を通して垣間見ることができて
非常に勉強にもなりました。
ムルーとマヘシュの一筋縄ではいかない恋模様も心から応援したくなりますし、
ハフィズとその母親の関係性及びハフィズの思いなんかも、心に突き刺さるものがあり、
ラストのタレンタイムでの演奏シーンは、一方的にハフィズを嫌いなカーホウが
途中から二胡で加わるという、なんともこの映画を通して伝え手の思いが
あらわれていて、猛烈に感動しました。
気持ちとしては⭐️3.5くらいをイメージしていたのですが、
家族内のがなり合い&批判しまくる姿が、どうにも今の私個人のメンタリティにはキツくて
-1.0としました。
もう2度と劇場で観れないかもしれないという思いから、
また、宮崎キネマ館の支配人さんからおススメいただいて観た本作、
マレーシアの映画はなかなか観れないと思いますし、ラストはフィジカルにエンターテインしたので
本当に観てよかったです。
コメントする