「気持ちを丁寧に描いた良作」ロシアン・スナイパー Dolly12さんの映画レビュー(感想・評価)
気持ちを丁寧に描いた良作
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小説の「同志少女よ、敵を撃て」つながりで観た映画だが、こちらも気持ちを丁寧に描いた良作だった。
ルーズベルト夫人の回想シーンが戦場シーンと交互に入る構成が、戦闘が苦手なわたしには助かった。(主人公リュドミラの心情を語らせる仕組みとしても、もちろん良い)
主人公が309人を倒した名狙撃手でありながら、戦いに溺れず、戦場でも恋をしたり、友達と楽しげに話す姿がよい。これはリュドミラの学生時代からの落ち着いた度胸のある性格ゆえかなと思った。弱い人ほど、戦いの雰囲気に飲まれていってしまうのかも。
終盤、三人の恋人を戦争で失い、軍の宣伝に使われ疲れていく主人公の様子に胸打たれた。良い役者だなと思った。
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