「実話を基にした驚異の物語」ロシアン・スナイパー shosho5656さんの映画レビュー(感想・評価)
実話を基にした驚異の物語
こんな人物が本当に実在したのか?とこの手の作品を見る度に思う。
まさに事実は小説より奇なり。
309人を殺したという偉業を達成したのは当時大学生の女学生だった。
信じられない話だ。時代が要請した悲劇でもあるのだが人間の底力を
感じさせる物語だ。本来そう捉えてはいけないのだろうが私は素直にそう感じた。
又クールで孤高を貫いているようだが年相応、かつ人間としての苦悩が描かれており、事実彼女は終戦間際、厭戦気分で参っていたという。
屈強な男ですら激しい戦闘任務がなくてもPTSDになるご時世、
この事実をどう捉えるべきなのか見終わった後も評価に苦しむ。
それだけにこの映画の切り口が惜しい。人物としての彼女なのか
悲惨な戦争の現場なのか。
この映画のスポットの当たり方がどっち付かずのような
非常に勿体無い印象であった。
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