「闘う理由」クリード チャンプを継ぐ男 johnny B badeさんの映画レビュー(感想・評価)
闘う理由
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ロッキーには闘う理由があった。
愛する恋人のため。
応援してくれる街の人のため。
何より、自分がただのゴロツキでないことを証明するため。
では、アドニスは何のために?
父親の名を背負うことを嫌い、それをコンプレックスにしながらも、裕福な暮らしを送っていた彼が、独学でメキシコで闘い、仕事を辞めてまでボクシングに打ち込んだ理由は?
それがずっと引っかかったまま鑑賞を続けていた。
その理由が明らかになり、ロッキーが彼に感謝の言葉を伝えた瞬間、「ロッキー」と「クリード」の物語が奇跡の融合を遂げて、物語は壮絶なクライマックスを迎える。
監督の手腕と永年の思いがかない、ジョーダンとスタローンらがそれに答えた傑作。
テッサ・トンプソンらも秀逸で、デティールにこだわりぬいた描写もこれまでにはなかった大きな特徴だろう。
断じてこれは「ロッキー7」などではない!
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