劇場公開日 2016年6月1日

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「おもちゃ箱みたいなお話」デッドプール きーとろさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5おもちゃ箱みたいなお話

2018年11月25日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:TV地上波、CS/BS/ケーブル

笑える

単純

興奮

デッドプールはX-MENのキャラクターなんですね。
アベンジャーズはほとんど押さえてきているのですが、X-MENは超人要素がより強そうなのもあってまだ観れていません。

冒頭から惹きつけられるカメラワークがおもしろくてよかったです。
空中で前転したりしながらの銃アクションもめちゃくちゃかっこいい。マーベル作品のアクションは見やすくてかっこいいのでずっと見ていたくなります。

ストーリーとしては単純でわかりやすい。復讐劇で根底はデップーちゃんの言う通りラブストーリー。
ヒーローは世界や人のために戦いますが、デッドプールは自分と自分の愛する人のために戦う。それがいいところだと思います。

今作の魅力はなんといってもデッドプールのキャラクター。おしゃべりで軽々しいのが見ていて楽しい。
コスチューム作りが上達していくのもおもしろかったです。というか手作りなんですね!ちょっと可愛らしい。
コスチュームを着ていても目や仕草で感情表現がされるのがいいですね。

127時間や96時間など、知っている人にはニヤっとできる要素もありました。アベンジャーズやX-MENについてのメタ発言もおもしろかったです。

女性の敵は殴ったら差別なの?それとも殴らなかったら差別?どっちなのー!?みたいな世相を取り入れたブラックジョークもおもしろかったです。
1番笑ったのはタクシードライバーのドーピンダーとのやりとり。彼はあれでいいのか…

X-MENのキャラ2人の活躍ももっと見たかった。もっと見たかったら本編見てねってことですね!
コロッサス、見た目に反して誠実な性格でかわいかった。
フランシス役のエドスクライン、掘り下げもなかったので悪役としての魅力はいま一つでしたが、かっこいいですね。エンドロールでデップーちゃんのお墨付き。

ミュージックスタートの指示やら、観客に話しかけてきたり、自分で自分(ライアンレイノルズ)をディスったり。デッドプールのなんでもアリ感は他の映画にはないおもしろさです。

コメディだけじゃなく、エログロ、シリアスさもあり、恋人に対する切なさもあったり、色々な要素が詰まったおもちゃ箱みたいなお話。それでいてまとまっているのはデップーならではだと思います。

きーとろ