「ポスタービジュアルと「俺ちゃん」という呼称は良い」デッドプール BBさんの映画レビュー(感想・評価)
ポスタービジュアルと「俺ちゃん」という呼称は良い
ポスタービジュアルのキャラクターと、映画内のキャラクターに差がある。実際は、ポスタービジュアルで受ける印象ほどふざけてはいないキャラクターだな、想像していたより「きちんとしているな」と感じた。
おふざけで人を殺しているわけではなく、ふつうにリベンジャーです。
とにかくよく喋る主人公で、おふざけ、下ネタ、早口。非ネイティブには全セリフを理解するのはかなり難しいです。
字幕翻訳者も「大切なのは、「ダジャレ自体が面白いネタかどうかではなく、“これはダジャレです”ということが見ている人にわかっていただけること」」などととインタビューで発言していたけれど、その辺の線引きはまだわかりづらいと感じた。
個人的には、字幕のせいで混乱するシーンも多く、「この字幕は劇場で観てたらイライラしたと思うから、自宅で調べながら観られるVODで良かった」と思いました。
元ネタを知らずに笑えないのは当然だけど、字幕でさらに混乱させる(例:コロッサスを殴って痛かった時に「カナダかよ!」と言う)のは、さすがにもうちょいやりようあったんじゃないかなー…と思わされた。
観客に頻繁に話しかけたり、実在の人物をいじったり、他の映画やX-MENシリーズ自体を茶化したりすることなどは新しく、また、楽しく感じたが、よっぽどキャスト名を暗記してたりする人でないと、その茶化しも頭に入ってこないところが多いと感じた。
人を選ぶ映画だけど成功したというのは、ひとえにやっぱりマーベルが今「何出しても成功する」ムードにあるってのも大きい。
ここまでの一連のマーベルムービーがなく、この映画単体で公開されていたら、ここまでヒットはしなかったよなーと思う。