「汚いアメリカ、万歳。」デッドプール 皆友さんの映画レビュー(感想・評価)
汚いアメリカ、万歳。
本作品は予告編を見てもらえれば分かるように、主人公の口は悪く、ギャグはお下劣、第四の壁はガンガン超えてくる、そんな訳分からん奴が暴れるアクション映画だ。
そのくせこの作品はマーベル作品であることを自覚せざるを得ない。上記の「クソ」要素を加味しても、作品の大筋に矛盾は見つからないし、主人公は渾身の身体を張ったギャグ(詳細は実際に見て確かめてほしい)で笑わせてくれる。しかも内容にはちゃんとした芯があり、主人公が何よりアメリカの汚い面白さを体現していて、ここに私は面白い要素を感じ取った。
俳優たちの演技も悪くはない。何より主人公にあの俳優を付けたキャスティングは見事だ。
良くも悪くも主人公がすべての映画である。品性を疑う内容なのは否定しないが、時にはIQを下げてこういう映画を楽しむのも悪くないだろう。
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