カノンのレビュー・感想・評価
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美人女優3人を入口に、現代の社会問題を考えさせる
戦略は悪くない。比嘉愛未、ミムラ、佐々木希という三姉妹の女優陣を目当てに軽い気持ちで観始めたなら、物語のなかで描かれるアルコール依存症、モラハラ、認知症といった重い問題に衝撃を受けるんじゃないかな。
彼女たちの母親に扮した鈴木保奈美は、若い頃はアルコール依存、現在は飲酒が原因の認知症という、痛々しい姿をさらすキャラクターを熱演。彼女がトレンディドラマで活躍していた頃(まさに本作の三姉妹の年頃)を知っている世代には、「ああ、こんな役を演じる歳になったんだなあ」と一層感慨深い。
北陸の観光名所をこれ見よがしに映すショットが多いのがやや気になったものの、ラストで三姉妹がピアノ3台で「パッヘルベルのカノン」を演奏するロケシーンは、ドラマと音楽と風景が三位一体となった名場面だ。
美人を鑑賞するための美人映画
初鑑賞
雑賀俊朗監督作品初鑑賞
登坂恵里香脚本作品初鑑賞
島田陽子の遺作映画は2022年公開の『Evergarden』だがなぜか映画comは扱ってない
理由は全くわからない
映画comで扱っている中では島田陽子最後の作品
料亭で育った3人姉妹
祖母が亡くなり葬儀で集まった3人
遺言によれば祖母から死んだと聞かされていた母が生きていた
母に会うため認知症養護施設に出向いた3人
母はアルコール依存症が進み認知症になっていた
3人は幼少の頃からアルコール依存症の母に苦しめられ大人になってもトラウマになっていた
母の苦悩の真相を知るための三姉妹の小さな旅
ドイツの作曲家ヨハン・パッヘルベルの『3つのヴァイオリンと通奏低音のためのカノンとジークニ長調』第1曲カノン
三姉妹が子供の頃にピアノを祖母に買ってもらいやがて三姉妹は発表会にてピアノ三台でカノンを奏でる
母のことを知った三姉妹は三台のピアノでカノンを奏でる次女の結婚披露宴で
ミムラ比嘉愛未佐々木希3人の美人が三姉妹役母も祖母も演者は美人
これだけ美女ばかり集めたのはプロデューサーの趣味かもしれない
美人すぎるとモテないらしいがキモオタが高嶺の花とか酸っぱい葡萄とかで諦めるだけで実際はそんなことはないだろう
とはいえ自分もキモオタ側なのかどちらかというと『天馬荘の三姉妹』の大島優子門脇麦のんの方が親しみが湧く
大島らだってどちらかというと美人の部類なんだけどミムラら正統派美人となにかが違う
まっそれはさておき美村里江が綺麗すぎる
厳密にいえばすぎるという言葉遣いは間違っているのだが褒め言葉のボキャブラリーが少ないため美人すぎるとか綺麗すぎるとしか表現できない
若くもないのにいい年してとても残念である
彼女が若い頃演技経験が全くないのに連ドラ初出演初主演に抜擢され美人を鼻にかけ余裕ぶっこいて嫌な感じがしたものだ
ミムラってなんだよ
ゲストはミムラさんですって三村マサカズじゃないのかよ
美村里江ってなんだよ
木村カエラりえかよ
美人だけどあまり好きじゃなかった
メモとって反省しろって度々強要する精神的におかしい男って世の中に少なからずいる
だがターゲット以外には陽気で紳士的で頼りになる好人物として世間では通っているものだ
本当の異常者は自分をまともだと思っているから厄介だ
これは明らかにモラハラだが些細なことでもモラハラ認定する傾向はLGBTの問題とよく似ていて分断を深めることになる
アルコール依存症の母を演じる鈴木保奈美のお芝居が光った
作品内容ははっきりいって好きなジャンルじゃないが客観的視点のつもりで星3
さらに彼女の演技力で星0.5プラスしたい
配役
富山で小学校の教師をしている岸本三姉妹次女の岸本藍に比嘉愛未
東京で専業主婦をしている岸本三姉妹長女の宮沢紫にミムラ
金沢にある実家の料亭の若女将をしている岸本三姉妹の三女の岸本茜に佐々木希
夫に先立たれアルコール依存症で入退院を繰り返した岸本三姉妹の母の原島美津子に鈴木保奈美
金沢で料亭の女将をしていた岸本三姉妹の祖母の岸本辰子に多岐川裕美
藍の婚約者で市役所職員の小出聡に桐山漣
紫の夫でモラハラがすぎる宮沢和彦に長谷川朝晴
美津子の主治医に長浜之人
喫茶店を営む聡の母の小出妙子に古村比呂
美津子を雇用している蒲鉾店の経営者の新井澄子に島田陽子
なぜ人魚?
新幹線が見えるが丘公園、金沢駅、東茶屋街と金沢らしいところが全開。料亭?ここはわからん・・・料亭なんか行ったことないからなぁ・・・。金沢のみならず北陸の風光明媚な観光地などが満載だったけど、おばあちゃん役の多岐川裕美の言葉にガッカリ。このイントネーションは金沢弁じゃなく関西弁。どうせなら他の役者のように自然に喋ればいいのに・・・自然の美しさはどちらかというと富山県のほうが勝っていた。地元民であるためか、途中からは位置関係がわからなくなりました。
最も驚きだったのは鈴木保奈美がこんな老け役やってることでしたが、実年齢に合わせての配役だとは思うけど三姉妹の性格からするとちょっと不自然。誰が長女で誰が次女かと頭に入ってこなかった。そんな中、最も演技面で良かったのはミムラ!推し。
「パッヘルベルのカノン」と言えば多くの映画に使われていますが、どことなくアジア系作品に多いのかな?母親の壮絶な人生を追体験しながらも、アルコール依存症の恐怖やモラハラ夫といった現代的テーマを取り入れていた。さすがにピアノ三重奏には心奪われ、自分でも立ち上がりそうになったほどですが唐突感は否めない。とりあえず、月華楼に一度行ってみたい。
美人三重奏
ちょっとわざとらしい演出は気になりました(雑賀俊郎監督の前作、リトルマエストラも同じ感想を持ちました)。
でもストーリーなど全体的にはとても素敵な映画でした。
そして鈴木保奈美さんの演技が素晴らしかったです。
しかし、実際にもしあんな美人3姉妹がいたらかなり目立ちますね。
ラストの美しい北陸の夕焼けの海とカノンの3重奏が深めた家族の絆には涙が止まりません。
パッヘルベルのカノン、結婚式等で自然に耳にし、これから始まるプロローグにちょっと人々を上気させるメロディ。
富山黒部と石川金沢の美しい風景とカノンの美しいピアノの音色と母娘の3代に渡る人間模様を切なく絡める映画。
1年半前の自身の壮絶な事件から家族・親子の愛憎物語にはツボに入り、終始流れる涙。
ラストの美しい北陸の夕焼けの海とカノンの3重奏が深めた家族の絆には涙が止まりません。
鈴木保奈美の熱演
なんでこんな役引き受けたんだろうというくらい痛々しい鈴木保奈美。
もはやトレンディ女優だったころの面影はない。
終始それに圧倒された。
話としては結果、出来すぎてはいる。
重々しい課題を軟着陸させるためのストーリーなんだろうが。
けど、それを引いても充分訴えかけてくる映画だった。
何がきっかけで変わってしまうのか、些細な事なのかもしれないが、当事者にとっては重大な事。
三姉妹が仲良いことが救い。
出演者が まあー豪華
主役張れるような女優さんを次から次からごっそり使って、でも出来上がりは並み一丁という気がした。
二時間ドラマくらいの雰囲気の豪華キャスト。
そういえば、二時間ドラマはこのくらいの役者さん使うのよね。と言うとテレビドラマの方が知名度のある人たちを使うのか。予算的にも 見る人数もテレビの方が上というわけだ。で 私が見たようなネット配信があると、製作者側も出口がいろいろでいいのかもしれない。
感動
アルコール依存症の母の人生を、3姉妹が色々な人に話を聞きながら明らかにしていく。
徐々に明らかになっていく流れがうまく、終始引き込まれた。
何よりも良かったのは鈴木保奈美さんの演技。
とても迫力がありました。
最後のシーンも感動しました。
セミナーで観ました。
アルコール依存症に関してのセミナーでした。
この病気の辛さや悲惨を十分つたえていましたが、何よりもそこからの回復、家族の癒し、周りの支えなどが伝わったのが良かったです。
演技もみなさん素晴らしかった。
多くの人に観て欲しい映画
人間の苦悩と家族の愛情をしっかりと丁寧に描いた映画です。
物語が進むにつれて3姉妹と祖母と母、それぞれの苦悩が徐々に明らかになり、それをお互いの深い愛情で包んで行くという映画です。社会問題とも丁寧に向き合っています。
最後のシーンは美しく、清々しく、涙なしでは観られません。
ぜひ、多くの人に観てもらいたい素晴らしい映画です。
すごく良かったです。
何といっても、鈴木保奈美さんの演技が光ります。若年性痴ほう症の方を良く知っていますが、保奈美さんの演技を見て実によく観察、勉強されたなと感じました。そして、悲しみがひしひし伝わりました。
愛する子らへの暴力も、涙が出ました。まさに迫真の演技です。
なんといってもラスト。
保奈美さんの目に、光が差し込む(記憶が一瞬戻る)瞬間を、
見事に表現されていました。
鈴木保奈美、凄し!!!ここまでの女優だったとは。
地味に上映されていましたが、「○○○賞」などを取った多くの映画に負けない、素晴らしい作品でした。
映画館で見ることが出来、人生に悔いないしです。
各世代のアイコン女優さんですねー
娘3人、母、父、おばあちゃん、、
ひとりひとりが人間で憤り、怒り、悩み、悲しみ持ってる。それは特別なことじゃなくて私たちもみんなそう。傷つけてしまう、思いやる、許す、認める、見守る。
好き、嫌いだけではない部分。
わかりやすく作られてる作品。よくありそうな物語で構わない。演じる人や間合いで充分特別なものになっています。
黒部の景色きれい。今年観た色んな映画の家族の場面が頭に浮かぶ。
顧問弁護士がもっとすごく活躍しそうな気がしたけど、それが少し残念^^;
アルコール怖い。でも母は偉大。
アルコール依存症になってしまい、子供と離れて暮らす母、ついにはアルコール性の認知症で子供さえ誰か分からなくなってしまう。本筋とは違いますがアルコールは愉しいけど、恐いなと、人事じゃないなと思ってしまいました。でもやっぱり母親はアルコール依存して子供に対してきつくあたってもそれでも子供のこと考えてるんだとしみじみ感じました。
子供が知らない色んなことが重なって精神的に追い詰められる。親ははけ口もなかったりする。そんなこと見せない自分の親には改めて感謝です。
展開は分かりやすい。3人の娘が突然現れた母のことをきっかけに人生に向き合っていく姿が描かれています。寄りそう愛の彼氏が素敵。相手の問題を自分のものとして考えるそういうことはパートナーとして大事だなと、でも、あんな風に声をかけて行動することは難しい。
娘に会うために禁酒してたのに1年間近で飲んでしまい無茶苦茶になる姿や禁断症状から薬品飲もうとしたり暴れてベッドに拘束される姿は見てられない。
鈴木保奈美さんは目で感じさせる素晴らしい演技だったと思います。姉妹3人美しすぎでした。後、長谷川朝陽さんは前もあんなイカレタ旦那やってましたけど、もうあれは変態ですね、怪演素晴らしい笑
最後の終わり方、エピローグもなしで個人的にはいい終わり方て゜した。
佐々木希はこれでよい。
母と3姉妹の家族再生物語
比嘉愛美、ミムラ、佐々木希が
過去に傷を負った姉妹を熱演、
アルコールに逃避する母親を鈴木
保奈美が汚れ役も厭わぬ最高
の演技で必見。
佐々木希の演技力云々する声
はあるが末っ子の天真爛漫さ
が伝わったのでは?
たくさんの方に観てほしい良作
アルコール依存症について、決して他人事ではないと感じました。
一度壊れてしまった心と身体を取り戻すことの難しさを
母親役・鈴木保奈美さんはうまく表現なされていたと思います。
私のまわりにもアルコール依存症となってしまった方がいますが、
きっと何か自分では抱えきれない事情があったのではないかと
考えさせられました。
冒頭からしばらくは、三女茜役の佐々木希さんの演技だけが
受け入れがたく、気になっていましたが、後半は話の展開についていく事に夢中になり、最後には気にならなくなっていました。
また、現在の自分の境遇と重ねて、次女藍(比嘉愛美)の
恋人聡(桐山漣)の誠実さに心打たれました。
こんな男性と知り合いたかったものです。
エンディングに流れた「カノン」は、映画の内容にぴったりで、
ピアノの伴奏もあって余韻に浸れました。
渡梓さんという歌手を知らなかったので、注目してみたいと思います。
『女優』という職業への敬意
『怒り』や『憎しみ』は他の人だけでなく、自分をも傷付けるということに改めて気付かされました。
もし、これがドキュメンタリーだったら、いたたまれなさや酷さに目を背けたくなるような内容も含まれていますが、女優さんの綺麗さと演技力のおかげで最後まできちんと受け止めることが出来ました。
もしかしたら、深刻さゆえにストレートに伝えづらいことを普段その方面に関心のない人にも伝えることができる力、それこそが俳優さんや映画の存在意義なのかとさえ思い、製作に携わった全ての方に敬意を覚えました。ありがとうございます。
それにしても、入水自殺した画家志望の父(夫)の情けなさといったら、なんなんでしょう⁉︎
大人になっても自分の弱さを母親のせいにする、保奈美さんに依存しつつも独り立ちを目指すのかと思ったら、その妻が育児に追われている間に浮気はする、挙げ句の果てに勝手な理屈(結局何を言ったかは明かされませんでしたが、なにを言ったにせよ、きっと三葉ちゃんのお父さんだったら『甘えた戯れ言を言うな』と一蹴したでしょうね(^_^))を捨て台詞?に自殺⁇
あなたが一番たくさんの人に致命的なほどの傷を与えたんですよ。
同じ男として、全女性にお詫びしたくなりました。
芸の肥やし、みたいなニュアンスで許されることがあるとしても、無闇にひとを傷付ける権利まではないはずです。個人的にはそこの描き方の物足りなさの分だけ減点させていただきました。
全38件中、1~20件目を表示