ゴッド・タウン 神なきレクイエムのレビュー・感想・評価
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素晴らしかった
息子の死が隠蔽されているのに、その謎に全く迫らない。その息子も殺されても仕方がないようなクズだったし、死体の扱いがひどいことになって泣ける。
チンピラ二人対工場のボスの素手ゴロがすごかったし、おばさん対チンピラ二人の銃撃戦もめちゃくちゃかっこいい。主人公の奥さんの胸がでかすぎるし、それに参ってしまう記者がリンチに会う。
カンパしてもらったお金を全額競馬ですってしまうとか、描かれる街とその住人が本当にクズで身も蓋もなくて素晴らしかった。
フィリップ・シーモア・ホフマン
主演としてはこれが最後となってしまった作品でしょうか。
まあ最後にしてはかなり地味な作品でしたけど、フィリップ・シーモア・ホフマンらしさは存分に出ていた作品でしたね。
逆にもしフィリップが亡くなっていなかったら、日本ではこの作品を目にすることは無かったかも?
そのぐらい地味な、閉鎖的で腐った田舎町を舞台にした作品でしたが、まあしかし町そのものも腐った田舎町でしたけど、フィリップが演じた主人公ミッキーもどうしょうもないクズで、見ている方も何かこうゲンナリしてくると言うか・・・でも、そんなクズっぷりが妙に似合うと言うか、フィリップが演じるとどこか憎めないところもあって、やぱり味のある俳優さんだったなぁとしみじみ・・・。
そんな田舎町ゴッズポケットの住民は、ミッキーだけでなく揃いも揃って本当に皆クズばかりでしたね。
こんな町にはホント絶対に住みたくない、けど、ここで生まれた住民は、皆必ずと言っていいほどここで暮らす、いや、暮らすしかない、そんな抜け出せない暮らしを受け入れているからこそ、皆クズになる悪循環、酒・ギャンブル・暴力・軽犯罪が日常と化している彼らの生活を見ていると、見ているこちらの気分も鬱屈としてきます・・・。
ただ、フィリップだけでなく脇を固めた俳優陣がジョン・タトゥーロやリチャード・ジェンキンスやエディ・マーサン(葬儀屋は得意分野!)等、実力派が揃っていただけあって、町で起こったそれぞれのエピソードには、何だかんだで惹き付けられはしましたけどね。
でも、終わってみると結局何を言いたかったのか?結局何も解決していないような?と思えてしまう映画でもあったような・・・。
細かいエピソード自体は悪くないのですが、それらのまとめ方が微妙だったかなぁと。
しかし息子の葬式費用も競馬に使い込むダメ親父シーモア・ホフマン、あなたは正真正銘、見事過ぎるクズでしたねぇ。
まあでも田舎町の妙な仲間意識、排他的感情は、アメリカのみならず日本でも、ここまでではないにしろ、どこかしらあるあると思わされた映画ではありましたね。
表立っては言わないにしても、よそ者にはどこか線引き感情があると言うか。
そんなよそ者リチャードさんの末路が何とも切なかった・・・。
しかしフィリップの妻役を演じたクリスティーナ・ヘンドリックスの胸は凄いね!魔性の胸?ドキがムネムネしちゃいました。
安らかに
どんな作品でも、フィリップ シーモア ホフマンが出てくると、安心できる
そんな役者は、本当に少ない
デブなおっさんなのに…
本当に残念だ
もっと見たかった その一言に尽きる
最後の作品としては、かなり辛い役
あの太っ腹で、一生懸命走って クソだめの様な、この世界から、きっと天国でマッタリしているんだろうな…
安らかに…
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