「BLというジャンルを超えた名作」同級生　はなさんの映画レビュー（感想・評価）

元々、声優の神谷浩史さんのファンで、同級生を観ました。BL作品に触れるのは今回が初めてで、観る前は少し気が引けていたのですが、始まってすぐに作品の雰囲気に引き込まれました。
キャストの皆さんのお芝居がとても自然で繊細で、アニメーション作品であるということを忘れるような瞬間がたくさんありました。

映画を観て、こんなに心が震えたのは初めてかもしれません。観ているときはもちろん、見終わった後も何日もずっと心に残って、ふとした拍子に思い出して息が詰まって、泣きそうになる。
佐条と草壁のピュアな恋を、心から応援したくなりました。2人とも男性ではあるけれども、それは偶々というか…ただ素直にお互いを想い合って、惹かれていく様子が本当に素敵で、胸を打たれました。涙が出ました。
劇中で何度かある二人のキスシーンは、耽美的な雰囲気に包まれていて、とても美しかったです。

アニメーション、お芝居、演出、音楽…全ての要素が共鳴し合って最高の形にはまっている、まさに総合芸術でした。
この映画に出逢えて、本当に良かったと思います。