「カリフォルニア州コンプトンは危険な街。売れないニガー物語。」ストレイト・アウタ・コンプトン コバヤシマルさんの映画レビュー(感想・評価)
カリフォルニア州コンプトンは危険な街。売れないニガー物語。
内容は、1986〜1995年のラッパー。イージーイー事エリック・リン・ライトを主体的に描いた自叙伝的物語。場所は、アメリカ🇺🇸カリフォルニア州コンプトン犯罪蔓延る黒人街で貧困から抜け出そうと必死に足掻く若者とそれを取り巻く大人達の物語。好きな言葉は『これは自分の自叙伝だ!』イージーイーの言葉。歌詞に自分の言いたい事や抑圧された現実を表現した言葉。『稼いだお金をどの様に使いたいですか?💰』アメリカンドリームを成し遂げたイージーイーに記者会見で投げかけられる言葉。そこまでは考えてない。只、この貧困から、この荒んだ生活から抜け出したい逃げたいだけの若者達に応える余裕や考えは無かった所が苦くて好きだ。成り上がり者には刹那的な快楽に取り憑かれ、より大きな社会的責任は理解出来なかった…手段が目的になった良い例だ。好きな場面は冒頭の戦車が麻薬取引の現場に突っ込む場面。本当に時間としてあったと思うと衝撃的でした。1980年台を表す荒んだ町の感じが昔を思い出す様で良かったです。あの頃はVHSレンタル良く借りてたなぁ。その頃に見た作品のフライデーは『ティボォー!!と叫ぶ場面!!』町のいじめっ子に出会す場面。最後で少し写されて懐かしかったです。90年代B系STYLE流行りましたねー。内容の方では、昔の時代性を感じ懐かしさと共に今も密かに息づいてますね。汚い言葉と汚い薬💊と汚い暴力と汚い風情。血で血を洗う環境に『こんな暮らし変えたい』との言葉に希望を感じながらも環境がそうはさせてくれない。非常にアメリカ的で🇺🇸弱いものが更に弱いものを叩く構造がいたたまれませんでした。大人になれば楽しく?!見れるかもしれませんが、子供にはかなり悪影響(薬や暴力や乱行パーティがリアルに描かれてる為)な映画でした。それにしても自分が、当時のコンプトンを歩かされたら瞬殺だっただろうなぁ。現実には、お近付きになりたくない人達です。あれ程の状況ならもっと沢山人が亡くなってても不思議でないです。自分的には映画『ボヘミアン ラプソディー』をアメリカ🇺🇸南部コンプトンでも似たような出来事あったよ的な映画に感じました。主役のフレディマーキュリー程クローズアップ的ではないですが、どちらも音楽がキッカケ、そしてラップは魂の叫び!字幕で見る方がより良く分かり好きです。そして最後は、僅かな救いのあるかもしれない楽しい映画でした。