「意外に爽やかなサクセスストーリー」ストレイト・アウタ・コンプトン アイアムOKさんの映画レビュー(感想・評価)
意外に爽やかなサクセスストーリー
ドクター・ドレーと言えば、Appleにbeatsを30億ドルで売却したってのが最近のビッグニュースですが、ラップの世界でも偉大なイノベーターだったんだなってことがこの映画見て分かりました。
N.W.A.(Niggaz Wit Attitudeの略だったんですね!)の創設メンバーは、投資家(社長)がイージー・Eで、コピーライター(詩人)がアイス・キューブ、で、プロデューサーがドクター・ドレーという役割分担。そんな彼らが、全米でもっとも犯罪の多い町コンプトンの地元クラブで成功し、レコードが売れ、全米を席巻していく様子が臨場感たっぷりに描かれます。
登場人物がみんな銃持ってるし、何しろ殺人事件が多いので有名なコンプトンなので、映画でももっとたくさん人が死ぬのかと身構えていましたが、暴力的なシーンは思ったほどではありませんでした。意外に爽やかなwサクセスストーリーという印象。劇中に鳴り響くドープなラップの数々は大変素晴らしいですよ。
私が一番印象に残ったのは、N.W.A.のマネージャー、ジェリーがアイス・キューブにキレるシーンですね。「ユダヤ人をバカにするのか! JDLに言ってやるからな!」って。このJDLってのが気になったので、家に帰ってから調べたらJewish Defense Leagueといって、ユダヤ防衛同盟というユダヤ人の極右組織のことでした。おーコワ。
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