「自分自身のボスになれ。」ストレイト・アウタ・コンプトン 奥嶋ひろまささんの映画レビュー(感想・評価)
自分自身のボスになれ。
力強くパワーが満ち溢れてた。若い頃の反発や上昇志向の塊で「ウォー‼︎」と叫びたくなる。
だけど、物事は単純ではなくロス市警の腐敗や黒人差別、何も出来ない理不尽に対して、ラップと言う武器で対抗しようと言う精神は、過剰なほど攻撃的な言葉とは裏腹に潔くも感じた。
ギャングスタラップというのは「俺は俺は」って自分が如何にヤバいやつかを主張する物だと思ってたけど、時代背景、差別やリアルに起こっている事件や物事を自分の言葉で伝えるという事に見る目が変わった。偽物は淘汰され本物だけが残って行くのだなと…
映画としても、男たちがリスペクトしあい結束し、成功を掴み、いがみ合い、別れ、それぞれの道を歩みだし、過ちに気付き再会すると言う、好きな展開でグッと来た。
2016年初映画に選んで良かった。
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