「すごくよかった」ストレイト・アウタ・コンプトン 古泉智浩さんの映画レビュー(感想・評価)
すごくよかった
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その昔NWAのCDを買って自宅のミニコンポやaiwaのCDラジカセで聴いていたのだが、良さがさっぱり分からなかった。その少し前に流行ったパブリック・エネミーやRUN D.M.C.の方がずっとよかった。本当のギャングがヤクを売って得た利益でCDを作ってデビューしたという逸話にはすごく興味があり、ラップの内容はきっとそのような物騒な内容で、英語のヒヤリングができたらさぞ楽しいのだろうと想像した。しかし音からは良さが分からなかった。
そんな思い出があるので、この映画はとても楽しみだった。ミニコンポやCDラジカセの小さな音では分からなかった音楽が映画館の素晴らしい音響で、大変よかった。特に『ファック・ザ・ポリス』のライブシーンは観客のレスポンスも含めて素晴らしかった。
景気のいい乱交パーティシーンも素晴らしかった。あんなに楽しい思いをしていたら命が削られても仕方がないと思う。
リンチしたり、すぐに銃を突きつけ合うなど物騒な状況でよくDr.ドレーは音楽を作り続けることができたものだと感心する。イージーEは元々ギャングなので気が強いにしても、ドレーもアイス・キューブもそれに負けないくらい鼻っ柱が強かった。
ただ、喉が渇いていてアイスコーヒーを上映開始と同時に飲み始めたら、1時間で尿意を催し、残りの90分ずっとおしっこを我慢していないといけなくてとてもつらかった。147分は長すぎる。あまりにつらくて早くイージーEに死んでもらいたいほどだった。飲み物を持ち込む時は上映時間をきちんと確認すべきだった。
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