後妻業の女のレビュー・感想・評価
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お金に取りつかれた女は怖いな。
9人も結婚して次々に死んでいく中で、平気でいられるのが怖いな。むしろ喜んでいる様子に戦慄。
お金の為の結婚とはなんとも言えず気持ち悪い。
結末は後味が悪い。
独り者の爺さんは要注意
終活と婚活が合体したような集まりで、財産家の爺さんを探し、結婚もしくは事実婚、遺言を書かせて殺すという職業が後妻業。
大竹しのぶはやり手のオバサンで、結託しているのが豊川悦司、やっていることは残酷だが、コメディタッチで描いているので見られる。
現実にこんな事件は起きており、これに認知症が加わることで絶望的な社会になりつつある。
後妻業って一体なんのことにゃん
確かにそう言ってる。もはや関西弁を通り越した大竹しのぶの妖怪訛り。ヌードの夜/愛は惜しみなく奪うでの怪演が記憶に残るが、これもまた大竹ワールド。トヨエツの関西弁は抑揚がきつすぎて、違和感もあるが、転んでもただでは起きない妖怪。笑える。鶴瓶は「布袋さんがぬらりひょんになった」。ここに生きる者、皆、もののけ。
大作でもなければ芸術作品というわけでもない本作にこれだけの役者陣が集結したのが不思議。いずれも好演。演出や撮影といった点でチープ感が否めず、特に音楽は違和感だらけだが、あえてB級っぽく仕上げたのでは?バター臭いが、「それがええのよ」と開き直りそう。確かに最後まで楽しませてくれる一本。
夢中になったがオチが残念!!
劇場で予告を観た時は下品でひどい華麗臭がする映画だと思ってスルーしてしまいましたが、実際に観てみると社会派ブラックコメディで面白かったです。大竹しのぶと豊川悦司の存在感が拮抗しており、台詞一つ一つが狡猾極まりなくて痺れます。ウシジマくんが好きなのでストーリー展開から目が離せませんでしたし、中盤まで★5の予感がしましたが、オチが微妙でカタルシスも存在せず凄く残念です。全国ネットで粗チンを晒した鶴瓶が、スカイツリー持ちの竿師として登場するとかもう完全にネタ映画です。バカ息子はバカすぎて軽トラが走ってくるだけでイライラが伝わって来て笑えました。水川あさみは今まで気になりませんでしたが色っぽかったです。
ほな、さいなら
っていう男女7人夏物語のさんまのいうセリフを大竹しのぶが言ったり、さんまの兄貴分の鶴瓶とキスしたりと設定が絶妙。
罪悪感のないサイコパス演じさせたら彼女の右に出るものはいないと痛感した。
ラストがグダっとして微妙だけど、ほどよい昭和感が残ったエンターテイメントというよりは「娯楽痛快作」という言葉が似合う映画だった。
なんとも。
後妻業の非情な女を、緩く楽しくコメディタッチに描いた作品。
小説とは全く違うとわかっていながら見たけど、笑いのセンスが合わなくて笑えない。
一緒に見た笑いのツボが浅い人も、よく分からなかった模様。
映画館ではけっこう年配の方々から笑いが起きていて、わりと和やかなムードだった。
映画が合わなかった方も、小説はめちゃくちゃ面白かったので、ミステリーやサスペンス好きならぜひ。
まともに楽しめる
内容的には、かなり大人な話だと思う。
単純な娯楽映画なので、特筆するようなストーリーや展開は特になかったと思う。しかし、特に不満もなく最後まで見れるないように仕上がっているのは、ひとえに豪華俳優が出演していて、その演技力に引き込まれたからだと思う。
お気楽に楽しむのに良い、がっかりさせない映画だと思った。
鶴瓶が竿師として登場(笑)通天閣やない、東京スカイツリーや〜。
社会問題というか、高齢化社会の荒みゆく暗がりに、現実に蔓延る後妻業という醜悪かつ悲哀に満ちたビジネスについて書かれた原作小説を、かなりコメディタッチに仕上げている。
結局、女の前では、男はとにかく何処までも阿呆なのだ、ということだろう。
スーツを着て、ネクタイを締めて、髭を剃り、髪を整え、昼夜を問わず表舞台の最前線で活躍した勇者達?の行き着く先が、これでは、人生は荒野で、救いがないとしか言えない。
たいていの男は組織から離れると無力で孤独で、プライドだけはやたら高い邪魔者になる。
時代遅れの、使い棄ての豆電球の様なもので(言い過ぎかな)
誰かが、価値を更新してあげないと自分では居場所を見つけられないのだ。
だから、少し若い女性に声をかけられたり、褒められたりして凍えた自尊心に急に血が通うと豆電球達は一気にショートして我を忘れるのだ。
憐れで可哀想な男達の、枯れてなお女を求めようとする男達の、そしてそういった男達を毒牙にかけて貪る女達の、ある種の凄絶な残酷劇を観た、気がした。
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