劇場公開日 2015年9月26日

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「マンネリでも」お!バカんす家族 近大さんの映画レビュー(感想・評価)

2.5マンネリでも

2020年11月17日
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鑑賞方法:DVD/BD

笑える

楽しい

単純

端から日本未公開を狙った気のない邦題のオリジナルおバカコメディかと思いきや(意外にもちゃんと劇場公開)、実は本作、チェヴィー・チェイス主演で1980年代~1990年代に製作されたコメディ『バケーション』シリーズの第5弾。昔、『ナショナル・ランプーン クリスマス・バケーション』とか『~ベガス・バケーション』とか、見た事あるような無いような。
本作でトム・ヘルムズが演じる主人公は旧シリーズでチェイスが演じた主人公の息子が大人になった設定。シリーズのファンなら感慨深いだろう。

パイロットとなったラスティは家庭を持ち、一見平凡で幸せそうに見せるが…
最近どうも家族との関係が薄い事に悩む。
そこで、4000キロ離れたテーマパークまで、アメリカ横断の家族旅行に出掛ける…のだが。
蛙の子は蛙。トラブル、トラブル、トラブル…珍道中の始まり始まり~。

いきなりガス欠。
妻が母校で大ハッスル!&大失態…。
チョー汚いモーテル。
秘湯かと思ったら…。
イケメン筋肉ムキムキな義弟に振り回されっ放し。
川下りでガイドが…。
砂漠のハイウェイで車が大爆発!
そこへ、旅行の始まりから付け狙うトラックが現れて…!
楽しい楽しい(筈の)旅行は…?
家族の絆は…?

ハングオーバーしないトム・ヘルムズの爆笑演技や、しっかり者と思いきや学生時代に武勇伝を持つ妻、センチメンタルな長男、クソ生意気な弟、そのファミリーも愉快。
コリン・ハンクスにマイケル・ペーニャら豪華なゲストも。
あの雷神様も義弟役で! カッコいいヒーローだけじゃなく、こんなおバカ役を楽しげにやってくれるから、幅広く人気あるんだなぁ~。
でも雷神様以上の一番のSPゲストは、やはり“パパ”。歳は取ったけど、まだまだ笑いを誘い、そして息子を思う。

おバカで、おバカで、お下品で、不道徳な、毎度ながらのアメリカン・コメディ。
劇中に掛けて言うなら、マンネリ。
ラスティも旅行の目的はマンネリ打破。
でもマンネリであっても、最後はハッピーエンド。
家族もハッピーエンド。
さあ、家族旅行に行こう!

近大