ディストラクション・ベイビーズのレビュー・感想・評価
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求めてた刺激の強さ!!
役者は凄い!
格闘映画の盛り上がり
わが生の痛み
昨年同時期5月公開の「ヒメアノ~ル」も衝撃のバイオレンスだったが、あちらは前半ラブコメからの後半サイコ・スリラーのエンタメ性があったのに対し、こちらはひたすら不条理。故に好き嫌いもはっきり分かれる。
ストーリー性もほとんどナシ。あらゆる感情を削ぎ落とし、感動も共感もメッセージ性もクソもあったもんじゃない。
理解しろと言う方が無理。
だから本作を見て、何を訴えたかったのか何を得たのかなんて言えやしない。
が、ヒリヒリするほどのパワーはしかと感じた!
本作が商業デビューとなる真利子哲也監督。
インディーズ時代の作品も見た事無く、正直初めましての監督だが、その演出力には恐れ入った。
手掛けた作品を全て見ている訳でもないし、以前の作品はバイオレンスではないかもしれないが、その手腕は園子温や「凶悪」の白石和彌を彷彿させ、また一人、次回作が楽しみな才能がほとばしった。
本作の要と言って過言ではないのが、柳楽優弥。
やはりどうしても「誰も知らない」の子役としての印象が強く、一時不遇の時期もあったが、「包帯クラブ」「許されざる者」などひと度映画に出れば演技力の高さは疑いようもなく、そして出演した本作は、キャリアベストと断言してよい。
圧倒される存在感!
台詞はほとんど無いが、やさぐれ感を漂わせる佇まい、獣のような目付きに身震いする。
あの子役がこんなにも堂々とした風格を持って…!
一切共感出来る役所ではない。が、鬼気迫るオーラから目が離せない。
柳楽演じる主人公・泰良は、強そうな相手を見つけると、誰彼構わず喧嘩を吹っ掛ける。
そんな彼に興味を持ち、共に行動するようになるのが、菅田将暉演じる裕也だが、彼は弱者には強気に出る。女性を殴るシーンは胸クソ悪い。
ギャーギャーうるさいくらい喚き、見る側にイラッと感じさせるのは菅田のさすがの演技力だが、彼が体現するのは人の弱い姿。
最近可愛らしい役が続いていた小松菜奈だが、鮮烈なデビューとなった「渇き。」以来となる体を張った熱演。(でもそれ以上に、彼女みたいなキャバ嬢が居るなら毎日行きたいくらいである)
本作の真の主人公なのが、村上虹郎演じる泰良の弟・将太。
彼の視点で本作を見ると、初めて何かしらの感情が浮かび上がってくる。
何故主人公が無軌道な行動を繰り返すのか。
ただ喧嘩がしたいだけ? 町中のクズどもを成敗する為?
百戦錬磨でもなく、たまにはボコボコにやられる。
欲望の赴くままに狂気と暴力を爆発させ、“痛み”で知る生。
暴力の負の連鎖と、その末路。
「ザ・ワールド・イズ・マイン」の縮小再生産
暴力からは目を背けられない
ピュアを取り巻く黒
唯一のピュアな人物は主人公なのだろう。彼はただゲームをしたいだけ。それにふさわしい相手を探し、挑んでいる。それに勝手に仲間意識を持って近づき、自滅した彼、それを利用して自分をアイドルにした彼女、友達の兄貴をバカにしてくだらない嫌がらせをする彼、ピュアな主人公を取り巻く黒い心。唯一血の繋がりがある弟はただ兄を探し続け、やはりピュアだった。
こまつなな、特に今まで気にしていなかったが、女優として興味を持った。
なんかヤバイ。
斬新
喧嘩しか脳のない若い男が、いろいろな人間に良くも悪くも影響を及ぼしていく話です。
演技は素晴らしかった。
序盤はコミカルな部分もあって、何度か吹き出してしまいましたw
一方、終盤にガラリと雲行きが怪しくなり、登場人物が深刻な事態に陥ります。
一見すると、暴力がエスカレートしていって破滅するというような単純な話にも思えます。が、普通の人間も、若い世代であれば、いろんな者に翻弄されて、忽ち破綻してしまう危険があるということを、この作品は伝えたいのかなと自分なりに解釈しました。
この映画の意味をあれこれ考えて消化できないと、見終わってから、本当に「で?何がしたかったの?」という感想になりかねません。少しクセのある映画です。
パンチオリンピック 金メダリストw
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